工房通信の最近のブログ記事

スキマインタビュー

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かつて雑司ヶ谷の鬼子母神手創り市などでご一緒した「さくはんじょ」のあまのさくやさんが「スキマインタビュー」というのを始められました。

ツイッターで見て、面白そう!と思わず反応してしまったのですが、いきおいでインタビューをうけることになりました。

小さな本工房の「はん・ぶんこ」は、まさにスキマ時間に活用するための本というコンセプトだったので、これはまさに!といった流れなのかもしれません。

手創り市でお隣だったことも何回かあって、ちょっと話をすることはあったのですが、こんなにまとめて話すことはなかったので、わたしが普段考えていることや無意識の中に思っていたことをうまく掘り出して(さくはんじょさんははんこを彫るひとです)、まとめてくださいました。

お時間がありましたらぜひご覧くださいませ。

スキマインタビュー:満員電車で読める本を作った人(前編)

スキマインタビュー:満員電車で読める本を作った人(後編)

ワークショップについて

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2月10日開催の「紙me」製本ワークショップについての追記です。

予定通り、2月1日の夜8時から受け付けを開始したところ、ほぼ1日で定員を超過してしまい、現在、新規の受付は行っておりません。

何名かの方から、指定したアドレスにメールが送れないというご指摘を頂きました。なんらかのかたちでご連絡を頂いた方にはお返事を差し上げることができたのですが、チャンネルが複数になると管理しきれないこともあり、原因を探り改善を図らなければならないと考えています。

また、逆にこちらから予約確認の返信メールをお送りした際にエラーが発生し、他のアカウントから返信をするという事態が生じました。これについても、今後検討が必要かと思います。

申込みを頂いた方へは、ほぼ希望の通りの時間でお席を準備しました。こちらからのご案内メールをお送りした際に、確認のため返信をお願いしているのですが、まだご返信いただいていない方がいらっしゃいます。

席を確定するために、ご協力お願いいたします。

申込時に、要望をお聞きしたのですが、ほとんどの方は製本が初めてとのことでした。できるだけ丁寧にとは考えていますが、限られた時間で手際よくご案内できるか多少不安があります。

わたしがこれまで行ったワークショップでは、ある程度下準備をした上で、当日は糸でかがることと表紙の仕上げの工程に専念していただく内容でした。

今回は「書物」がどのようにしてできるのかを知っていただくことに重点を置きたかったので、表紙はきわめてシンプルなカタチにします。

そのかわり、1枚の紙を「折る」ところから始め、「穴をあけて」「糸でかがる」という一連の工程を体験していただきます(このスタイルのワークショップを別のところで毎月一回やっています。ご興味がある方はお問い合わせください)。製本の「かなめ」となる部分、つまり綴じることに専念するわけですが、ワークショップの工程では「切る」作業や糊を使って「貼る」作業はありません。

ハードカバーの上製本をつくるとか、文庫本の改装といったワークショップと違うところがいくつかありますので、あらかじめご承知おきください。ほかでもできることや、他の人がやっているのとおなじワークショップはしない、というくらいのことをやりたいのです。

ワークショップでの製作過程、完成品をブログやSNSなどに載せることの可否について問い合わせがありました。これに関してはまったく問題ありませんが、ほかの参加者が写らないようご配慮願います。

体験のあとで、自力で製本するための資料がほしいというリクエストをいただきました。当日配布できるような簡単なものを作成する余裕がなくて申し訳ないのですが、以前つくった手順書がありますので、お時間がある方は先にちょっとでも眺めておくと流れがつかみやすくなるかもしれません。

[こちら]に簡単な手順説明と練習用教材(それぞれPDFファイル)がありますので、参考にしていただければと。

また、このブログからトップページに行きますと、お知らせの下に「糸かがり手製本指南(かがり編)」があります。糸でかがる工程を写真で説明してあります。写真の数が多く、かえって分かりにくいかもしれません。上に書いた手順説明をあわせてご覧頂くと少しは理解しやすくなるかもしれません。

当日お持ちいただくものは筆記用具ぐらいで、特別必要なものはございません。ワークショップではナイフなどの刃物、糊は使用しませんが、針を使いますので、怪我のないようお気をつけください。綴じ終わってからページを切る工程はその場でやっていただいてもかまいませんし、持ち帰って読むときに切ることも可能です。

綴じ終わってから糸を切れば、再度綴じ直すこともできます。(糊を使わない理由の一つです)

以上、ワークショップについてのお知らせでした。

製本ワークショップ

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前回の記事から半年も経ってしまいました。

しかも、タイトルが同じ・・・

004.jpg

2月に行われる紙meでワークショップをします。

イベントは2月10日と11日の二日間ですが、小さな本工房は10日のみ出展し、糸かがり製本の案内をします。

写真のように背の部分を糸でかがって本を仕立てます。背表紙がなく、かがりの目が露出した状態の本をつくります。

実際のページ数はこれよりも少なくなります。


◆ワークショップ概要

  1. 1枚の紙を折って16ページの「折丁」をつくるところから始めます。
  2. 表紙を含めた複数の折丁を1本の糸でかがり、一冊の本に仕立てます。
  3. 綴じ終えた本は最後にペーパーナイフでページを切りながら読みます。

◆ワークショップ趣旨

  1. 紙の目について知っていただきます。特に本をつくる上では逆目の紙を使うと開きにくいものになってしまいますので、目的に合った紙を使うことが重要です。
  2. 一冊の本が16ページ単位の折丁で構成されていることを知っていただきます。ワークショップではA4用紙に16ページ分のデータを印刷したものを折るところから始めます。折りの工程を通して、紙の目を感覚的に体験できるはずです。
  3. それぞれの折丁にかがるための穴をあけて製本します。本格的な道具を使った工芸的な製本ではなく、1本の糸だけでかがるやり方です。最初は難しく感じるかもしれませんが、いくつか練習すれば自力でできるようになります。
  4. 綴じ終えた段階では、いくつかのページは袋とじ状態になっているためそのままでは読むことができません。昔の洋書のようにペーパーナイフで切りながら読むのです。
  5. いま、たいていの本は無線綴じでつくられていて、「平らに開く本」というのはほとんどありません。作り方を変えればどのページも平らに開くものができるのだと言うことを知っていただくのが目的です。そのために、わざと背表紙がないスタイルのものを案内します。
  6. 今回つくる本では、紙をムダにすることなく使い切ります。工芸的な製本では、綴じ終えた後で背をノリで固め、背以外の3辺を綺麗に切りそろえます(化粧裁ちといいます)が、あえてこういったことはしません。化粧裁ちによってゴミが出ること、ノリを使うことによって綴じ直すことが難しくなることをなくすのです。
  7. 「書物をつくる」ことにこだわります。なにも印刷されていない紙でノートをつくるのではなく、ナカミがあるものをつくっていただきます(ページの面付けや紙の折り方、綴じの順番など、書物ならではの仕事が増えますが)。

003.jpg綴じ終えて、ペーパーナイフで小口を切るところです。

写真では分かりにくいかもしれませんが、一般の本にある背表紙がないので、フラットに開きます。

開いた状態の真ん中の折り目のところに糸が通っています。折丁の内側と背の外側を行き来することによりばらばらの折丁が綴じられていくのです。

本の中身についてはまだ決めていません。古い洋書絵本をと考えています。


◆日程および受付について

  1. 小さな本工房の出展日は2月10日(土曜日)のみです。
  2. 時間は11時から18時まで、2時間の枠で3回を予定しています。
    開始時間は11:30、13:30、15:30を予定しています。
  3. 金額は材料費込みで3000円です。
  4. 一度にご案内できる人数は6名程度の予定です。
    希望者多数の場合、若干増やせるかもしれません。
  5. 事前予約制とします。
    予約の受付は2月1日(木曜日)の夜からの予定です。
    予約の案内は後ほど追記します。

以上、ワークショップの案内です。今後随時このページを更新して行く予定です。直接関係ないことについてはTwitterでつぶやくことがありますので、ご興味がある方はイベント前だけでもフォローしてくださいませ。

◆受付終了について(2018年2月3日09:00追記)
各回とも定員を超えたため、受付を終了しました。ありがとうございました。
後日、同様のワークショップが他の場でできないか検討します。ご興味のある方はご連絡ください。

◆受付について(2018年1月31日08:30追記)

2月1日20時からメールにて受付します。

  • 小さな本工房まで◆メール◆でお願いします。
  • 返信はPCから行いますので、PCメールを受け取ることができるように設定をお願いします。
  • メールタイトルは「紙meワークショップ」としてください
  • 本文には以下の項目をお書きください。
    ◆参加希望時間(11:30、13:30、15:30のなかから第一希望と第二希望を)
    ◆参加希望者氏名(複数名の場合は2名までとします)
    ◆ワークショップに期待すること、要望などご自由に

今回製本するのは、写真の絵本を予定しています。約100年前の本です。
1枚16ページ、6枚なので全96ページになります。

002.jpg

製本ワークショップ

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7月15日(土曜日)に活版TOKYOで製本のワークショップをします。

今年の活版TOKYOのテーマは「喫茶店」です。神保町の喫茶店コースターも人気で、これを集めあるいている方も多いようです。

今回、集めたコースターを貼ることができるスクラップノートを作ろうという企画です。

1回目:12:30~13:30
2回目:14:00~15:00

活版TOKYOで去年、一昨年行ったワークショップとやり方は同じですが、作るモノを少し簡単にしました。

これまでは1折16ページ、12ページの本やノートだったのですが、今回は厚みのある紙を数枚綴じる、ちょっとシンプルなものにしました。イメージとしては二つ折りカードを数枚糸で綴じた感じ、でしょうか。

コースターを貼るための台紙ということなので、厚みがあった方が良いだろうと、それから糸でかがることで若干の隙間ができるので、実際に貼った後の収まりがいいかな、と。

kagari.jpgまだサンプルもできていないので、写真でご案内することができないのですが、外から見るとこんな感じです(ページ数はこの半分くらいですが・・・)。

表紙と二つ折りにした厚紙を4枚か5枚を一本の糸でかがることで一冊の本(ノート)に仕立てます。

普段目にする本やノートは背の部分が見えませんが、これは敢えて背表紙をつけないやり方。理由はいろいろとあるのですが、背表紙がないことによってどのページも平らに開くのです。

今回はスクラップ帳ということになっているので、特に写真やコースターなどの紙モノを貼るという用途を考えると、平らに開くというのはとても合理的かなと思います。

活版TOKYOだけの企画ですので、表紙は今回特別限定のものを使います。

hari.jpg今回は時間の関係上、全工程をご案内することは無理なので、表紙と本文はあらかじめ下準備をしておき、かがりの工程と表紙の仕上げの部分を体験していただく予定です。

やり方を覚えれば、ご自分で白紙のノートを作ることもできますし、これをきっかけに本格的に製本に取り組んでみたいという方がいらっしゃれば、また別にご案内します。

 


◆2017年7月12日 追記◆

◆ワークショップに対する考え

予約申込みについて説明する前に、ちょっとだけおつきあいください(「ちょっと」という割には長いです)。

活版TOKYOでのワークショップは今年で3回目になります。

一昨年は6人×3回、昨年は私の都合で1回のみ6名と非常に限られた方のみのご案内となりました。特に昨年は6名ということで、活版TOKYOのサイトでワークショップ告知があった時点ですでに予約できない状態になってしまいました。

これに関しては、大変申し訳なく思っており、ある意味、公平感がなくなってしまったと反省しています。そのため、今回は公式サイトで案内されてから(7月8日にアップされました)、数日の間をおいて一斉に受付することにしました。

今回は二回実施、募集枠は各6名ですので、合計12名の予定です。

昨年は、予約開始時間早々に申込みメールが届き、一時間ほどで定員に達してしまいました。

これはとてもありがたいことなのですが、一時間後には定員に達した旨お知らせしたことにより、本当は興味があるのに・・・と思いつつも、あきらめられた方が多くいらっしゃることも後ほど知りました。(個別に連絡を頂き、別の場でご案内した方もいらっしゃいましたが)

この反省を踏まえ、今回はどうしようかとずっと考えてきました。どういうことになるか、とても不安なのですが・・・

興味がある方は、まず申込みメールを送ってください。前回は定員に達した時点でその旨告知しましたが、今回は一定時間受付を中断せずに続けます。

受付登録は各回先着順としますが、定員到達以降に届いたメールは「キャンセル待ち」登録として、別途ご案内することにします(24時の時点で判断します)。

「キャンセル待ち」の扱いですが、状況をみて対応を考えています。定員を若干増やすか、他の時間にできないか、あるいは活版TOKYOが終わってから別のところでご案内するか、等々。時間と場所を変えてでもやってみたいという方がいらっしゃれば、その意思だけでも伺っておこうという趣旨です。

可能であれば、一回の参加枠を拡大することも考えられるのですが、製本を初めて体験されるかたが多い中で一度にご案内できる人数はどうしても限定せざるを得ません。これに関しては、私自身苦い記憶がありますので、当分は大人数でということは予定していません。(以下はそのときの独り言)

一週間前のWSで参加した方のひとりが、この人はなにも教えない!とおっしゃって途中退席しました。

こんなことは初めてのことで、わたしこそ途中退場したかったのですが、ほかの9人の参加者が無事に終えられるようにさいごまでやりきりました。

たしかに、いちいち全部を教えていたら時間がいくらあっても足りないし、10人がみんな同じようにできるかというと、とうぜん違うわけだし。

わたしは、先に一通りの作業を見てもらってから、参加者が実際に手を動かすようにと考えていたのですが、みんな同じように進めるべき!という声が上がって、そのあとは収拾がつかない状況に。

みんな個別に呼び出すので、結局、誰に何を教えたのか、なにを教えきれなかったのかも分からずに、なんとかかんとか完成まで導いた感じ。

ひとの意見を聞かないというのではありませんが、やっぱり指導する側としては信念に基づいてキッチリとやるべきだったと反省しています。

そもそも、1時間半から2時間で、10人を相手にやること自体が無理だったのかも。前回は先に実演、その後実習というカタチで余裕で完成させられたのだから、やっぱりやり方に問題があったということなんだろうな、と。

こういう事情ですので、一度にご案内する人数について大幅に増やすことは難しいので、他に日程をきめてご案内するほうが良いのではないかと考えています。

 


◆受付について

本日20時からメールにて受付します。

  • 小さな本工房まで◆メール◆でお願いします。返信はPCから行いますので、PCメールを受け取ることができるように設定をお願いします。
  • メールタイトルは「活版TOKYOワークショップ」としてください
  • 本文には以下の項目をお書きください。
    参加希望時間(12:30開始または14:00開始のどちらか)
    参加希望者氏名(複数名の場合は2名までとします)
    「キャンセル待ち」の場合の希望(活版TOKYO以外でやりたいか、見学だけでもしたい、など)があればご自由にお書きください。

以上です。長文、大変失礼したしました。

◆2017年7月13日 6:40追記

7月12日24:00以前に各回定員に達してしまい、現在キャンセル待ち登録とさせていただいています。

お申し込みいただいた方には今朝6時以降にご連絡を差し上げました。もし連絡が無いという方がいらっしゃれば再度メールを送ってください。

活版TOKYOのイベント外でも、同様の体験ワークショップができないか検討しています。ご希望があればお伝えください。

また、1名あるいは2名程度でしたら、後日喫茶店などでご案内することも可能ですので、ご連絡ください。

かがりの工程と仕上げの部分であれば1時間~1時間半ぐらい、個別の講習となるため、丁寧にご案内することが可能です。

はん・ぶんこのための道具

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私がつくる本のサイズは、基本的にA7判です。文庫本のサイズがA6判で、その半分なので「はん・ぶんこ」と呼んでいます。

なぜこの大きさなのかというと、A4用紙を「無駄なく」使うことができるから。単純にA4用紙を縦横半分に切り分けて、それを折って糸でかがるだけで完成。化粧裁ちもしないので、ゴミがまったくでません。

つくる本の大きさが常に同じだと、効率的に作業できるようになり、また量産も可能になります。そのために私が使っている道具を一部ご案内します。

◆A4用紙を切り分けるための定規

はん・ぶんこはA4用紙横向きで、片面に8ページ、両面で16ページ配置します。(このレイアウトはInDesignというソフトを使って製作しています。)

A4用紙のサイズは297ミリ×210ミリなので、これを縦横それぞれ1/2に切り分けます。すなわち長辺297ミリの半分(148.5ミリ)と210ミリの半分(105ミリ)のところで切るわけです。

これをいちいち測ってから切るのは手間ですし、正確に切るのも容易ではありません。なので、最初から148.5ミリ幅と105ミリの板を準備します。これを使えば簡単に、かつ正確に切り分けることができます。

◆折丁にかがり穴をあけるためのガイド

A6サイズに切り分けて、16ページ単位で折丁を作ります。これを糸でかがるために、さきに穴をあけます。

折丁を一冊分まとめてのこぎりのようなもので一気に目引きする方法や、一折ごとに外からナイフで切れ目を入れる方法、そして内側から一折ごと穴をあける方法など、いくつかやり方があるわけですが、私がつくるのものは「支持体」を使わずにリンクステッチのみでかがるので、外側からあける方法はとらず、内側から穴をあけることにしています。

以前は折丁を作って(つまり折った状態で)傾斜のついた木製の台にのせて一折ずつあけていたのですが、手間がかかる上にちょっと油断すると上下の位置がずれたり、折り目の線上からずれたりと、数が多くなるとちょっとしたストレスになっていました。

IMG_0723.JPGこれを改善するために作ったのがこれです。

A6サイズの透明アクリル板(写真は保護紙がついた状態です)の中央(つまりここが折丁の折り線になります)に4つ穴をあけただけのシンプルなモノ。

これまで、折る→丁合→かがり穴をあけるという順序しか考えていなかったので、折ったモノにどうやって穴をあけるかということが課題だったわけですが、丁合→穴開け→折りの順にしても結果は同じだし、平らな状態で穴をあけることができるので、格段に効率化し、また位置のズレも起こりにくく(ほとんどあり得ない)なりました。

手順を変えただけでここまで変わるのかと今更ながら驚いています。これまで10年間、面倒だと思いつつも、こういうものだと無理矢理納得していたことが恥ずかしいくらいです。

◆表紙の周囲を裁ち落とす定規

IMG_0729.JPGはん・ぶんこの本でも、普段自分が使うモノは厚紙を折っただけのモノを表紙にしているので、これもA4用紙一枚で一冊分です。ゴミが出ないし、実際の使い勝手はこちらの方がずっと良いなと考えています。

もし、ハードカバー仕様にするのであれば、芯材にするボール紙に表紙の紙を貼り、その周囲(四辺を13ミリ~15ミリ)と角(2ミリの隙間を空けて斜め45度)を裁ち落とします。

芯材を貼る前に位置合わせをして、先に切っておくという方法もあるのですが、私は、先に貼って後から周りを切ります。この方が正確だし、見た目(最終的には見えなくなってしまいますが・・・)も美しい。

このときに使う定規です。市販の35ミリ幅の定規に貼り付けて使うアクリル板を準備しました。(以前は45度の三角定規を使っていました)角のところが2ミリほど平らになっているので、二枚を並べると自動的に2ミリ分の隙間ができる仕組みになっています。

これはワークショップに参加した方々の反応も良くて、欲しいという要望がたくさんありました。

以上、3種類のツールをまとめて作ろうと(専門の業者さんに発注するのですが)考えています。発注数によって値段が若干安くなるようなので、ご希望を伺いたいと思います。

ご希望の方は小さな本工房まで◆メール◆でお願いします。

◆◆追記◆◆

今回ご案内したものはアクリル板の加工業者さんにまとめて発注しています。

1枚だけよりも、同じものを複数枚まとめて作ると安くなります。

今回ご案内したものは以下の金額でおわけします。

◆148.5ミリ×300.0ミリ、3ミリ厚→300円

◆105.0ミリ×300.0ミリ、3ミリ厚→250円

◆45度裁ち落とし用のパーツ→2枚で500円(お手持ちの定規に貼り付けてお使いください(35ミリ幅だとピッタリ収まります)

◆13ミリ幅のパーツ→100円(長さは15センチです。それ以上の定規に貼り付けてお使いください)

◆はん・ぶんこ用穴開けガイド(105.0ミリ×148.5ミリ、2ミリ厚、かがり穴の数は4つです)→400円

◆◆他のサイズでも穴開けガイドを作りたいと考えています。ご希望があればお知らせください。洋本用だけでなく、和装本用もあると便利かもしれません。

翻訳詩集

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過去にも何度か書いたことがありますが、「翻訳詩集」というものを作っています。

IMG_0559.JPG最初に作ったのが、シュトルムの「ヒヤシンス」の日本語訳をあつめたもので、最初に作ったときは7通りの飜訳を一冊にまとめました。

もともとシュトルムやシュティフターの翻訳書を蒐集していたので、手元にある資料だけでまとめることができました。

その後、資料が増えて、今のところ9通りになりました。

7訳のときは「はん・ぶんこ」サイズで16ページに収まっていたのですが、飜訳が増えたので体裁を変えて再度作り直しました。新しいものは文庫本サイズで、片面のみ印刷して紙全体をロウ引きし半透明にしてみました。間に別の紙を挟んで、読みやすいようにしてみました。良い感じです。

写真は、ドイツ語の原文。InDesignで入力したテキストをもとに、樹脂版を作ってもらい、装飾料紙に印刷してみました。古書の雰囲気を醸し出せたら良いなと思っていたのですが、見事にピッタリです。

日本語訳以外に、英訳と仏訳も見つけたので、こちらもあわせて一冊に仕立てるつもりです。

翻訳詩集の第二弾はやはりシュトルムの作品で、「みずうみ」の中にも出てくる「森の中で」です。こちらは詩集のほかにも「みずうみ」の翻訳書や対訳教材からも翻訳を蒐集したので、目下29通り。こちらはページ数も多くなり、読み比べる楽しみも味わえます。

翻訳は出版年が古いものから順に並んでいて、初期のものでは五七調や七五調で訳されていたり、いろいろと発見があります。

これはまだ製作途中ですが、いつかお披露目できたら良いなと思っています。

reliure

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reliure.jpgむかし「外国語学部」というところで学んだこともあり、辞書が部屋のあちこちに置かれています。

単に書棚に入るスペースがなくて、こたつのまわりに無造作に(こたつから出なくても手が届く範囲で!)置いてあるだけのことなのですが。

いま作っているフランス語の逆配列による動詞リスト&活用表をちょっと充実させようと、あれこれ考えています。単なる動詞のリストでもなく、また、単なる活用表でもなく、なにかもっとおもしろくて役に立つような・・・

訳語に英語も加えたらちょっと便利かなと思って、この辞書を取り出してみました。角川書店の『アポロ仏和辞典』です。既存の仏英辞典に和訳を加えたもので、英訳は別色で印刷されているので、区別しやすいようになっています。

さて、この辞書で "reliure" という語を引いてみたところ、こんな解説がありました。

◆製本は大別して、reliure manuelle(手造り製本)とreliure industrielle(機械製本)に分かれる。化粧裁ちをしないbrochage(仮綴じ)は本の形にまとめるだけなので、製本ではあるが装丁とはいわない。超豪華装丁には金表紙や宝石をちりばめたものなどもあるが、主流は革装で、vélin(子牛革)、maroquin(モロッコ[ヤギ]皮)、basane(羊革)、parchemin(ヤギまたは羊革)、chagrin(ヤギまたは羊の粒起革)などが用いられる。革を使用する部分によって、pleine reliure(総革装)、reliure amateur(背と表紙角の革装)、demi-reliure(背のみ革装)に3大別。ほかに、reliure en percaline(上製布装)、reliure en toile(クロース装)、cartonnage(カートン表紙背布装)、reliure [à la] bradel(カートン装)、reliure en plastique(ビニール装)など。欧米では、自分の読んだ仮綴じ(livre broché)を好みの色の革装本(livre relié en cuir)に仕立てなおして愛蔵する愛書家が多い。

私がつくる本は糸でかがっただけで、そのあと立派な表紙をつけるとか、化粧裁ちをするわけでもないので、この説明によれば、brochageということになるのかなと。

工芸製本reliure manuelleに興味がないわけではないけれども、それとは別の、もっと身近な製本をしていきたいし、それを案内していきたいなと考えています。

The Thread That Binds

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IMG_0645.JPG丸善日本橋店3階にある洋古書店、ワールド・アンティーク・ブック・プラザでこんな本を見つけました。

The Thread That Binds

21人の製本家への取材をまとめた本です。

手元に、英語で書かれた製本の指南書は何冊かありますが、なにか特別調べ物をするとき以外は滅多に開くことはありません。

でも、この本はおもしろそうなのです。実際にアメリカで活躍している製本家の話(もちろん文字化されたものですが)を聞くことができるのです。

全て英語なので、すんなり理解出来るわけではありませんが、製本に関する語彙を集中的に覚えてしまえば、おおきな勘違いはせずに話しを追っていく事ができます。どうしても分からなければ辞書を引けばすむ話しだし。

逆に考えると、製本に関することを英語でどう言えば良いのかがズバリ分かるという、とってもお得な「表現集」を手に入れたと言っても良いかもしれません。和英辞典を引いたって、適当な表現にたどり着くかどうか怪しいところだし。

ひとりあたりの記事は約10ページ、ちょっと時間を割くことができればなんとか読み切ることができそうです。

質問はこんな感じ・・・

"How did you start in binding?"

"What brought you into bookbinding?"

"What is your favourite part of being a bookbinder?"

"What about things you really dislike about your job?"

"What advice would you give to someone who is interested in pursuing bookbinder as a career?"

こんな質問を投げかけられたら、どんな答えが返ってくるのか気になってしまいます。

百人一首

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karuta.jpg5年前にはじめて作った豆カルタ、年末年始の百貨店催事で豆本と一緒に並べて(散らして)展示しました。

その後、別のイベントや手創り市などのために製作し、何人かのお客さんにお求めいただくことができました。

写真は最後に作ったもので、取り札のみ100枚、ピッタリサイズの箱入りです。

この豆カルタ、A4用紙2枚に札の画像を印刷し、まず厚紙に貼り付けます。完全に乾いたら、100枚に切り分け、札の裏に糊を塗って色和紙を貼ります。

色和紙を札の縁から3ミリだけ残して切って、最後に札を包むように糊付けして完成です。

一枚一枚手作業なので、一通りの工程を終えるのに半日ぐらい(乾燥時間などを除いた実質作業時間)かかります。

hyaku.jpgさて、本工房で取り組んでいるのが、百人一首の外国語訳を蒐集し、「はん・ぶんこ」や名刺サイズの小さな本に仕立てること。

2012年の春に大学の図書館での企画展示のために製作した「はん・ぶんこ」サイズの本は14冊(つまり14通りの飜訳)でしたが、その後あらたに入手した古書やウェブ上で見つけたデータを加え、昨年1月の時点で24通りの飜訳が集まりました。

(この時点で、英訳14、独訳3、仏訳3、露訳2、中訳1、韓訳1でした)

これを FileMaker というデータベースソフトで一つに集約しました。こうすると、一首ごとに異なる飜訳を並べて読み比べることができるようになります。

昔作った「飜訳詩集」はシュトルムの「ヒヤシンス」や「森の中で」を複数の日本語で読み比べるものですが、この逆バージョンという事になります。

実は、入力済みのものが24通りなのですが、まだ入力作業が済んでいない資料がいくつかあって、もう少し増えそうなのです。この先どうなるのか、たのしみです。

手仕事としての製本

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ブログを振り返ってみたら、去年は記事を一つしかアップしていませんでした。

しかも、ほとんど「業務連絡」的な内容という・・・

meishi.jpgさて、昨年末、活版TOKYOでお世話になっているまんまる〇さんに小さな本工房の名刺を印刷していただきました。

これまで使っていた名刺はPCでレイアウトし、家庭用のプリンターで印刷したものでした。長いこと同じデザインで使ってきたものでそれなりに愛着もあるので、もうしばらく使い続ける予定です(活版名刺には、住所と電話番号が入っていますが、従来のものには入っていません)。

名刺に「手仕事としての製本」と入れてみました。

「手製本」としても良かったのですが、なんだか工芸製本のようなイメージがあって、西洋のルリユール作品を連想されそうなので、ちょっと抵抗がありました。

過去にも何度か書いていますが、自分が目指している方向が工芸的なものではないし、また、機械で量産される本に対する反抗心や、紙の本へのこだわり、使い勝手と使い心地を優先した造本様式などをひっくるめて、「手仕事」ということばで表してみました。どこまで伝わるかは分かりませんが。

自分自身を「製本家」と名乗ることができるのか、まだまだ自信がないし、そもそもが「自家製本」なので作品、商品として世に出回ることもほとんどなく、知られる機縁もないのですが、ワークショップなどを通して地道に活動を続けていきたいなと考えています。

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