はん・ぶんこのための道具

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私がつくる本のサイズは、基本的にA7判です。文庫本のサイズがA6判で、その半分なので「はん・ぶんこ」と呼んでいます。

なぜこの大きさなのかというと、A4用紙を「無駄なく」使うことができるから。単純にA4用紙を縦横半分に切り分けて、それを折って糸でかがるだけで完成。化粧裁ちもしないので、ゴミがまったくでません。

つくる本の大きさが常に同じだと、効率的に作業できるようになり、また量産も可能になります。そのために私が使っている道具を一部ご案内します。

◆A4用紙を切り分けるための定規

はん・ぶんこはA4用紙横向きで、片面に8ページ、両面で16ページ配置します。(このレイアウトはInDesignというソフトを使って製作しています。)

A4用紙のサイズは297ミリ×210ミリなので、これを縦横それぞれ1/2に切り分けます。すなわち長辺297ミリの半分(148.5ミリ)と210ミリの半分(105ミリ)のところで切るわけです。

これをいちいち測ってから切るのは手間ですし、正確に切るのも容易ではありません。なので、最初から148.5ミリ幅と105ミリの板を準備します。これを使えば簡単に、かつ正確に切り分けることができます。

◆折丁にかがり穴をあけるためのガイド

A6サイズに切り分けて、16ページ単位で折丁を作ります。これを糸でかがるために、さきに穴をあけます。

折丁を一冊分まとめてのこぎりのようなもので一気に目引きする方法や、一折ごとに外からナイフで切れ目を入れる方法、そして内側から一折ごと穴をあける方法など、いくつかやり方があるわけですが、私がつくるのものは「支持体」を使わずにリンクステッチのみでかがるので、外側からあける方法はとらず、内側から穴をあけることにしています。

以前は折丁を作って(つまり折った状態で)傾斜のついた木製の台にのせて一折ずつあけていたのですが、手間がかかる上にちょっと油断すると上下の位置がずれたり、折り目の線上からずれたりと、数が多くなるとちょっとしたストレスになっていました。

IMG_0723.JPGこれを改善するために作ったのがこれです。

A6サイズの透明アクリル板(写真は保護紙がついた状態です)の中央(つまりここが折丁の折り線になります)に4つ穴をあけただけのシンプルなモノ。

これまで、折る→丁合→かがり穴をあけるという順序しか考えていなかったので、折ったモノにどうやって穴をあけるかということが課題だったわけですが、丁合→穴開け→折りの順にしても結果は同じだし、平らな状態で穴をあけることができるので、格段に効率化し、また位置のズレも起こりにくく(ほとんどあり得ない)なりました。

手順を変えただけでここまで変わるのかと今更ながら驚いています。これまで10年間、面倒だと思いつつも、こういうものだと無理矢理納得していたことが恥ずかしいくらいです。

◆表紙の周囲を裁ち落とす定規

IMG_0729.JPGはん・ぶんこの本でも、普段自分が使うモノは厚紙を折っただけのモノを表紙にしているので、これもA4用紙一枚で一冊分です。ゴミが出ないし、実際の使い勝手はこちらの方がずっと良いなと考えています。

もし、ハードカバー仕様にするのであれば、芯材にするボール紙に表紙の紙を貼り、その周囲(四辺を13ミリ~15ミリ)と角(2ミリの隙間を空けて斜め45度)を裁ち落とします。

芯材を貼る前に位置合わせをして、先に切っておくという方法もあるのですが、私は、先に貼って後から周りを切ります。この方が正確だし、見た目(最終的には見えなくなってしまいますが・・・)も美しい。

このときに使う定規です。市販の35ミリ幅の定規に貼り付けて使うアクリル板を準備しました。(以前は45度の三角定規を使っていました)角のところが2ミリほど平らになっているので、二枚を並べると自動的に2ミリ分の隙間ができる仕組みになっています。

これはワークショップに参加した方々の反応も良くて、欲しいという要望がたくさんありました。

以上、3種類のツールをまとめて作ろうと(専門の業者さんに発注するのですが)考えています。発注数によって値段が若干安くなるようなので、ご希望を伺いたいと思います。

ご希望の方は小さな本工房まで◆メール◆でお願いします。

◆◆追記◆◆

今回ご案内したものはアクリル板の加工業者さんにまとめて発注しています。

1枚だけよりも、同じものを複数枚まとめて作ると安くなります。

今回ご案内したものは以下の金額でおわけします。

◆148.5ミリ×300.0ミリ、3ミリ厚→300円

◆105.0ミリ×300.0ミリ、3ミリ厚→250円

◆45度裁ち落とし用のパーツ→2枚で500円(お手持ちの定規に貼り付けてお使いください(35ミリ幅だとピッタリ収まります)

◆13ミリ幅のパーツ→100円(長さは15センチです。それ以上の定規に貼り付けてお使いください)

◆はん・ぶんこ用穴開けガイド(105.0ミリ×148.5ミリ、2ミリ厚、かがり穴の数は4つです)→400円

◆◆他のサイズでも穴開けガイドを作りたいと考えています。ご希望があればお知らせください。洋本用だけでなく、和装本用もあると便利かもしれません。

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