糸かがり製本指南

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創作和紙のショップでの「糸かがり豆ノート」の製本体験

ワークショップに参加されたお客さんがあとから自力で製本できるように、指南書をつくろうと考えていました。

でも、よくよく考えたら、復習よりも練習用の教材の方が面白いかも、って思い至り、少しずつ作業を進めています。

この指南書、それなりに工夫が盛り込まれています。紙を折り、「かがり」のための穴があけてあります。作業工程を説明するために、それぞれの穴に番号を振り、糸を通す順番と方向を表示しました。

言葉で説明するだけでなく、写真でご案内します。かがり作業では両手を使うので、自力で写真を撮ることができませんが、先日、実際の作業工程の写真を撮っていただきました。

糸でかがる方法は一つだけではありません。

小さな本工房の手製本は背表紙がなく、かがりの部分がむき出しの様式です。普通の書物やノートと比べると一見不完全なカタチのようにも見えますが、実は、この方がどのページも平らに開くので、書き込みをするためのノート、スケッチブック、あるいはスクラップブックなどに適しているのです。

通常、上製本をつくるときは支持体として麻ひもやリボンを使います。でも、本の大きさがそれほど大きくない場合や、ページ数がそれ程多くない場合は、支持体なしで一本の糸だけでかがることも可能です。

特別な道具類を必要としないので、あとから自力で製本できるようになります。自分でやってみたくても、特別な道具がないとできないようだと、やる気がうせてしまいますので、できるだけ身近なものだけで完成させられる方法を紹介します。

最初の部分はちょっとややこしいと感じるかもしれませんが、分かってしまえば難しいことはありません。最初の3折、あるいは4折まで一度やってみれば、あとは同じことの繰り返しなのです。

練習用の教材は4折で64ページにしてあります。この教材で指示通りに糸でかがって、最後にペーパーナイフで切ると一冊の本になるという仕組み。1枚の紙に両面印刷して折ると16ページ分の折丁ができます。この仕組みもご覧いただくことができます。

完成した本は各工程の説明がテキストと写真で紹介していますし、製本に関する他の手順や美しく仕上げるためのコツなども紹介してあるスグレモノです。

美しく仕上げるためのコツ、これは糸をどのくらい引っ張るか、だと思います。

これは実際にやってみないと分かりにくいのですが、まず練習をすることにより大体の感覚をつかんでいただけるはず。その後で「作品」を仕立てます。

この糸かがり指南書、まだ製作中ですが、6月のワークショップでお披露目の予定です。

せっかくなので、「はん・ぶんこ」判の指南書とあわせて電子版も準備しようかと思案中。小さな本工房のサイトでご案内する予定です。

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