2013年4月アーカイブ

手製本ワークショップ

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前回の記事からひと月以上も経ってしまいました。

今日は雑司ヶ谷鬼子母神の手創り市の日だったのですが、雨のため中止でした。

今後のマーケット予定です

4月28日(日曜日)千駄木養源寺&SCENE手創り市
5月5日(日曜日)代々木八幡てづくり市
5月6日(月曜日・祝日)雑司ヶ谷鬼子母神手創り市
さて、

昨年秋の「豆本フェスタ3」でミニワークショップをやりました。

その時の記事(工房通信(10月))にもあるように、手元にあるヴィクトリアン絵本をスキャンして縮小したものを糸かがりの豆本に仕立てるものでした。

割り当てられた時間は一時間です。準備と片付けも含めての一時間なので、実際のところは45分程度で見ておかなければならないのに、大幅に時間オーバーしてしまい、次のワークショップの関係者にご迷惑をかけてしまいました。

本文が16ページ×3折で48ページ、これにハードカバー仕様の表紙を加えて5折分を一本の糸でかがるという内容でした。

本文だけ(3折)を綴じるということも考えたのですが、それではあっさりしすぎるかなとも思うのです。16ページや32ページの本は案外簡単にできます。これが3折以上になるとちょっと難しくなる、でもこれができるとページが増えても応用ができるので、製本の幅が広がります。そのキッカケになれば良いなと。

表紙を含めてかがること、綴じあがった後で糸が表紙の中に隠れること、そして表紙の処理の仕方など、あれもこれもと欲張ってしまったのもいけなかったのかもしれません。

時間の制約があるなかで、なにを、どの程度までやるかを決めるのは簡単なことではありません。

制約がなければ、あれもこれもとどんどん増やしてしまうことだってできますが、それでは習う方にとっても教える方にとっても負担になってしまいます。なにをやらずにおくか、本当はこちらの方が難しいのですが。

それなのに・・・・・・

今、都内の創作和紙のショップで、糸かがり製本のワークショップをやっています。

豆本フェスタ3での経験(反省?)を生かして、中身を簡単なものにするどころか、却って盛りだくさんになっています。

紙の店でのWSですから、創作和紙を使ったオリジナルのノートを作るというもの。なので、中身はなにも印刷されていない書籍用紙、表紙はオリジナル和紙を使います。

こちらのワークショップは、一部準備済みのものもありますが、一通りの作業を体験します。全体の一部分だけをやるのではなく、とにかく、一冊、形にするというもの。

ちょっと欲張りかもしれませんが、それなりに考えるところがあってのことなので、この点についていくつかご案内しておきたいと思います。

まずは、上に書いたように、ひとつの作品として作り上げることを目指します。途中からではなく、もちろん途中まででもなく。表紙の素材を選ぶところから始まって、一冊のカタチの仕立てます。なによりも達成感を味わってほしいのです。

一度体験したことを、自力でもできるように案内します。ハンドメイドの世界は、特別な道具がないと何もできないものもありますが、手製本は身近にあるもので作ることができます。本格的な「かがり台」がないとできないようなものではなく、工夫次第で独力で出来るような方法を案内します。

道具の使い方、美しく効率的に仕上げるための治具を紹介します。ちょっとした治具があるときれいに仕上げることができます。これは絶対に必要というわけではないのですが、手仕事の世界ではこうした道具が役に立つことをご覧いただくようにします。

手製本は初めてという方がほとんどです。なので、いきなり80ページのノートというのはハードルが高いかもしれませんが、難しいのは最初の1/4ぐらい。そのあとは同じ作業の繰り返しなので、その場で「慣れる」ことを目指します。

大まかな手順とコツをその場で案内し、実際に製作していただきますが、細かい部分に関しては「あえて」言わないこともあります。全部を説明してしまうと却って混乱する恐れがあります。細かいことが記憶に残って、大きな部分が残らないよりは良いからです。

初めての製本でも、「それなりに」満足できるレベルを目指します。最初から完璧なものを作るのは難しいこと、でも、形になっただけでも十分に満足感が得られます。そして、そのなかでちょっとだけ不満が残るくらいがちょうどいいのです。それは糸の引き加減であることが多いような気がします。これは経験するうちに分かってくることなので、言葉で説明しようにも難しいのです。

製本の経験がある方でも、こういったやり方があるのかという発見が一つ二つはあるはずです。一般的なやり方と違うところも含まれていますので。やり方は一つだけとは限りません。こういった方法があるのだと気づくだけでも無駄にはなりません。道具についても、経験があるからこそ分かっていただけるものもあろうかと思います。

完成したノートは、市販の機械製本で作られたものとは見た目が異なりますし、見方によっては不完全なものに見えるかもしれません。でも、この方が使い勝手、使い心地がよいことを感じ取っていただけると思います。

黙々と作業だけするのではなく、おしゃべりを楽しみながらご案内します。なにかを教える・習うだけでなく、ほかの物づくりにつながるような話などもします(多少毒舌も混じることもありますが悪気はありません)。

お金を頂いてのワークショップですので、それに見合った「なにか」を得られたと思っていただけるようなものになるよう心がけています。作った作品だけが残るのではなく、ちょっとしたコツであるとかヒントになるようなものをひとつでもお伝えできたらいいなと思っています。
ずいぶんといろいろ書いてしまいました。単なる「体験の場」にはしたくないし、やる以上は一つでも多くのことに気づいていただき、満足感を味わっていただきたいという想いでやっていることなので、ほとんどが時間オーバーです。ほかにお客さんがいらっしゃらなければ、ずっと製本談義になることもありますし。

目標としては、自己採点70点ぐらいの作品をお持ち帰りいただければ良いかなと思っています。最初から100点満点なんて目指す必要はありませんし、のこりの30点(これは経験しかないと思うのですが・・・)をどうするかは、本人次第です。

要は、手製本といっても、想像しているほど難しいものでもないし、かといって、簡単すぎるほどのものでもない、ということに気づいていただけたら、それで十分なのかなと思います。

今のところ、毎週土曜日限定で行っています。

場所は東京スカイツリーのすぐ近くです。詳細、申し込みはこちら(Kamism Lab.のページ)からどうぞ。

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