2013年3月アーカイブ

語学系の「はん・ぶんこ」

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今年の冬は寒い日が多かったようですが、この一週間で急激に暖かくなってきました。

冬の間のマーケットは気温が低かったり、風が強かったりといろいろとトラブルもありましたが、そろそろ心地よい天気の下で過ごせるのではないかと思います。

3月のマーケット出展は17日(日曜日)、雑司ヶ谷鬼子母神の手創り市です。

洋古書ミニチュア本、今月はマザーグースの本を3種類準備中です。一冊はカラーの挿絵が入ったもの、一冊は一色刷りの挿絵本、そしてもう一冊はシルエット絵本です。昨年用意したものに加えて1月からは3種類ずつ製作しているので、10冊になります。

A8サイズを基準に配置しているので、大きさは長辺が70ミリ以下、小さいものだと55ミリぐらいのものもあります。書いてある文字はなんとか読めるかな、というレベルですので、書物というよりは、本の形をした雑貨扱いです。棚に並べたり、人形と一緒に飾ったり、財布に入れて持ち歩いたりできるので、お好きな方には喜んでいただけると思います。

こういったミニチュア本は、小さな本工房の本来の活動ではありませんが、マーケットで立ち止まっていただくためにはこういったものもあった方が楽しいかなと。

以前から書いているように、「はん・ぶんこ」サイズの気軽に持ち歩けるような小さな本。使い勝手と使い心地が良い実用的な書物を目指しています。

既存の本の表紙を付け替えるとか、綴じなおして上製本に仕立てるとかでなく、中身も含めての手作り。本の中身は文芸作品だったり、暗記用の例文集や活用表、文法便覧のようなものが中心です。学部での専攻が外国語だったので、語学系のものが多いのです。

実際に自分が欲しているものを自作しているので、本のサイズにあわせてレイアウトを調整したり、それなりに工夫が施されています。

「はん・ぶんこ」は文庫本の半分という意味でつけた名前です。実際に手に持ってみると、普通の文庫本よりも使い勝手が良いことに気づかれると思います。本は小さくても、見開きではがきぐらいの大きさになりますから、ちょっとした例文集、便覧にはちょうどいい大きさだと思います。

そこで、語学系に特化した「はん・ぶんこ」のシリーズができないか、あれこれ考えています。これまで自分の勉強用や作業用に作ってきたものをもとに、他の言語や小中学生向け、受験生向けなどにふさわしい内容、かたちができたら面白いのではないかと。

『韓国漢字音便覧』は韓国のKSコードにある漢字を韻母ごとに分類したもの。こうすることで日本語音との関連性をつかみやすくなります。字音仮名遣いも併記すればさらに役立つかもしれません。

日本語の「常用漢字表」は漢字と音読み・訓読みだけのリストですが、韓国語音を併記したものは韓国語学習者の役に立つでしょうし、逆に日本語を学習する外国人のための教材にも応用できそうです。

最初に作った語学系豆本は、ドイツ語の例文集でした。『関口初等ドイツ語講座』の例文だけを集めたもの、音声教材のスクリプトのようなものですが、ポケットに入れて持ち歩き、電車の中で読んでいました。最初は教材を原寸大でコピーしたものをA5サイズのファイルに入れて持ち歩いていたのですが、これでは大きすぎて活用できませんでした。なので、「はん・ぶんこ」サイズが実際に使い勝手がいいことを実感しました。

それから、『フランス語動詞活用便覧』は、市販の活用表を自分流にアレンジしたもので、オリジナルの本を参考にしつつも配列を変えてみたり、色分けしてみたりして、多少なりとも親しみやすい形にすることができました。見るだけでうんざりするような活用表も、少しはとっつきにくさを取り除くことができるのではないかと思います。

新しく作っている活用便覧は、さらにシンプルにして、規則的なパターンと不規則なものとで「どこが」、「どのうように」違うのかを意識して覚えられるように改良を施しています。もしかしたら、はん・ぶんこサイズであっても、冊子式ではなく、経本折りのカタチになるかもしれません。そのほうが多くのパターンを並べて表示できるので、比べ安いのではないかと思うのです。

単語帳、熟語集のようなものも、気軽に持ち歩けるという意味で、このサイズがピッタリ。むかし、ガイド試験のために作った単語帳は市販の小さなノートに書き込んだものでした。当時は自分で本を作るなんてことは考えていなかったし、実際作るようなPC環境も整っていませんでしたが、今は枠組み(テンプレート)はできているので、データをうまく処理すれば、案外簡単にできそうです。試験対策はもちろん、実際に仕事をする上でも語彙リストはそれぞれが作らなければならないもの、ただ印刷したものよりも、本のカタチのほうが断然使いやすいし、それがはん・ぶんこサイズだったら・・・と思うのですが。

外国語に慣れるためには、ひたすらインプットするしかありません。私は基本は「読むこと」だと考えているので、そういった意味でも、書物が主役です。ただ読もうと思っても、語彙が少ない、文法が定着していない、そんな状況で読むのは苦行としか言いようがありません。なので、慣れるための教材があったらいいな、と。

ある程度まとまりがあって、分量がそれほど長くないものを「はん・ぶんこ」にしてみました。イギリスの文筆家、リチャード・ジェフリーズの自然随想を一篇一冊で。田園風景を言葉でスケッチしたような文章なので、いろいろな植物が出てきて興味深いのです。

著作権が切れて、ウェブで公開されたテキストデータを利用すれば、約物を若干修正するだけで十分に使える本になります。短編小説やエッセイのほか、グリムやアンデルセンの童話などもあるので、好きな作品だけを本に仕立てることができます。

読めるようになるためには、ひたすら読むしかない。でも、知らない単語ばかりでは大変なので、対訳形式にするか、あるいは逐語訳式にするか、そんな工夫があれば実際に使える教材になるのではないかと思います。

どれも自分で作って、使ってみたものなので、使い勝手と使い心地に関しては保証できそうです。その効果があったかどうか、については・・・ちょっと別問題かもしれませんが。

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