暗記帳

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小さな本工房の『百人一首暗記帳』を新しい形にしてみました。

従来のものは224ページで糸かがり製本でしたが、新しいものは冊子式ではなく経本折りです。一首あたり35ミリ、百首並ぶと3.5メートルになります。先に試作としたものは縦72ミリ、横50ミリなので、こちらは5メートル、全部を広げることは滅多にありませんが(そんな場所もありませんし)、なかなか壮観です。

最初の暗記帳は「決まり字」から取り札を覚えるためのものでした。今回のものは取り札を見て「決まり字」を言えるようにするのが目的です。

限りなくシンプルにし、1枚札(むすめふさほせ)、2枚札(うつしもゆ)の順番で並んでいるのは同じですが、より分かりやすくするために帯で色分けしてみました。

あとは「決まり字」と札の画像を配置しただけなので、ひたすら暗記に専念することができます。

経本折りにすることで、冊子式にはないメリットがいろいろと見えてきました。

まずは必要な分だけ広げられること。

たとえば「た」で始まる歌は6枚ありますが、「たか」「たち」「たご」「たま」「たき」「たれ」と横一列に並ぶので、暗記する際に横の繋がりを意識的に見比べることができます。

それから、冊子式よりもめくりやすいようです。糸かがりの暗記帳もページの開きは良いのですが、この点は経本折りの方が優れているようです。

前からでも後ろからでも使える(この場合は右からでも左からでもということになるのかも知れません)のもメリットの一つ。

これは暗記帳なので一面一項目ですから、文章中心の物語のように右から左へ読んでいくわけではないので、最後からでも途中からでも、ぱっと開いたところから反復することができます。

この点は冊子式でもおなじなのですが、同じように横に伸びたものでも巻子本では無理なので、蛇腹折りの利点といえると思います。

全長が3.5メートルもあるので、ちょっとあそんでみました。

ぐるっと輪のように広げてみたところです。これはA4用紙横幅で印刷したもの(8面単位)でつなぎ合わせていますが、A4横を横に2枚分つないだ大きさ(210ミリ×594ミリ)で印刷すればつなぐ手間は半分になります(その代わりA1用紙を210ミリ幅でカットすることと、16折りにする手間はかかりますが・・・)。折る手間を考えたら、8面分ぐらいが一番楽かも知れません。

小さな本工房の定番サイズ「はん・ぶんこ」の4分の1で、大きさとしては非常に小さい部類に入るのですが、使い勝手がよければサイズにこだわる理由もなく、経本折りの定番サイズにしても良いかもしれません。

「暗記帳」ということで考えたら、以前作った「フランス語動詞活用便覧」や「ロシア語変化表」などにも応用できそうです。隣り合ったページを見比べるだけでなく、離れたページでも簡単に並べる事ができる、だとすると、活用表などの類にはぴったりなのかも知れません。

文芸作品などのテキストではないからこそ可能な使い方。「実用的豆本」に新しい形が生まれそうな予感です。

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