2012年1月アーカイブ

手創り市にて

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今日は鬼子母神手創り市でした。

一昨年12月に初出店し、今回で12回目です。ちょうど季節が一巡し、また真冬の野外市、気温は低かったのですが、風がなく穏やかな天気でいつも通りの賑わいを感じました。

以前お会いしているお客さんが何人かいらっしゃったり、マーケットの度に顔を合わせる他の出展者さんとお話をしたりと、商売よりもおしゃべりを楽しみに出展しているようなものです。

最初の頃はお客さんに買って頂けるようなものを準備しなければならないという気持ちもあって、結構焦りながらも必死に準備をしていました。そのため、毎回前日はほぼ徹夜でしたが、次第に考え方が変わってきたような気がします。

ブログでも何度か書いているように、「売るためにせっせと作る」という気持ちにはなれないのです。これでマーケットに出店するのは如何なモノかと考えることもあるのですが、こういう「関わり方」もアリかなって思うのです。

つまり、商品として出来上がったモノを並べて売るのではなく、こんな活動をしているということを知ってもらえるだけでも意味があるのではないかと。

手製本が商品になり得るのか?自分で作っていても悩むところです。

本が商品として認められるには、それに見合っただけのものが必要です。私は文章を書いたり、絵を描いたり、写真を撮ったりという創作活動を行う作家ではなく、本を仕立てる(製本)ことをしているだけなので、コンテンツで勝負、という気持ちはありません。

小さな本工房の原点は、もともと商品にはなり得ないようなものばかりでした。先の記事で書いたように、自分の勉強用だったり、作業用のノートを兼ねたものが大部分です。

マーケットではチェック作業のために仮製本したモノ(「フランス語動詞活用便覧」や「常用漢字表」など)もふつうに並べています。もちろん、書き込みだらけのものを商品として売ろうとは考えていません。そうではなく、「なぜ手製本なのか」に対する自分なりの答えを示すことができるのではないか、そんな想いもあってのことなのです。それは直前の二つの記事にあるとおりです。

さて、自分が欲しいと思ったものを手作りしただけでは、単なる自己満足で終わってしまいます。そこであらためて手創り市との関わりについて考えてみました。

最初の頃に準備したモノは、「洋古書豆本化プロジェクト」の一環として作った「はん・ぶんこ」サイズの仮綴じの絵本でした。100年ぐらい前の古書がデジタル化され、インターネットで閲覧できるサイトがあります。この電子書籍を紙の本に戻してしまうという、時代の流れに逆行したものです。そのままの大きさで製本するのではなく、小さな本に仕立てることで「豆本」を紹介することもできました。

小さくしてもきちんと読めること、できれば文字ばかりでなくイラストが入っていた方が楽しいだろうと、マザーグース関係の本を何種類も準備しました。

コンテンツ自体は著作権が切れたデジタルデータですが、手製本というかたちで「てづくり」活動を案内することにしました。はじめの頃はきちんと製本し完成したものを商品として並べようと思ったのですが、そうではなく、お客さんと一緒に完成させるという関わり方もあるのではないか、という気持ちに変わってきました。

つまり、マーケットで並べるモノは、本の形にはなっているが、「敢えて」未完成の状態で見ていただき、気に入ったものがあれば、要望を聞いた上で装幀を考え、製本したモノを納品するというやり方です。どんな用紙に印刷するか、サイズはどのくらいが良いのか、表紙の素材は・・・等と、リクエストを聞きながら本の形に仕立てます。お気に入りの布や紙があるのであれば、それで表紙を作ることもできます。むしろ、その方が「自分の本」という愛着を持って頂けるのではないかと思うのです。

これまでに手創り市で何人かのお客さんからリクエストを頂き、それに従って製本のお手伝いをしてきました。作る側としても、具体的な指示をいただきながら作った方がラクですし、単に作品を買って頂くのではなく、お客さんの希望に沿ったものをお渡しできるのは嬉しいことです。

年末年始の催事は「完成品」を並べて買って頂くという形での参加でしたし、昨年のギャラリーでの展示も基本的には展示と販売のための作品・商品という扱いでしたので、中途半端なものを並べるわけにはいきませんでした。

その点、手創り市では未完成のモノを並べても違和感がないというか、お客さんとともに「創る」部分を残せるという魅力があるように思うのです。

「手作り」ではなく「手創り」なのに共感が持てるのは、こんな想いと重なるからかも知れません。

暗記帳!!

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年末から年始にかけて「百人一首」「暗記」で検索し、拙サイトにいらっしゃる方が増えているようです。

冬休みの宿題で百人一首を覚えなければならないのかも知れません。私も高校の時にそんな宿題がありました。当時はそんなに興味もなかったし、全部を覚えるなんてムリって思っていました。そんなわけで、休み明けに実施された試験の成績はひどいものでした。

高校2年の時に、文化体育祭なるものがあり、クラス対抗でいろいろな種目のチームを編成して参加するのですが、そのなかに百人一首がありました。5人ひと組なので、自分の札が10枚と相手の札が10枚、合計20枚がそれぞれの担当になります。

当時、文系進学クラスにいたわけだし、1年生には負けたくないという意地もあって、結構真剣に覚えました。行き帰りに歩きながら「索引」のページだけを何度も読み返して、何日か後には一通り覚えることができました。

歌の内容や文法的な事項、歌人やエピソードと言いったことも含めてきちんと読んでおけば、理解が深まっただろうと思うのですが、とにかく、札をとることだけが目的だったので、語呂合わせだのイメージを駆使して上の句の最初の何文字かと下の句のキーワードだけが結びつくように覚えました。

小さな本工房オリジナル「百人一首暗記帳」は、このときにやったことを、豆本に応用したものです。

最初から今の形になったわけではなく、最初は「はん・ぶんこ」サイズで16ページという非常にシンプルなものでした。これは百人一首の本の巻末にある五十音順索引や下の句索引をそのまま収めただけのもので、サイズ以外は必ずしも独創的なものとは言えません。

これまで何回かにわけて改訂を重ね、現在の版は縦74ミリ、横52ミリ、224ページになっています。一首見開き2ページなので、百首で200ページ分、その他に上の句索引と下の句索引がついています。本文は、1枚札(むすめふさほせ)、2枚札(うつしもゆ)、3枚札(いちひき)、4枚札(はやよか)・・・の順に並んでいます。

この配列にしたことにより実践的に覚えられます。一枚札であれば最初の一音で取り札を取ることができますし、2枚以上の場合、どこまでが同じなのか、同じ音ではじまる歌がいくつあるのかを知れば、その部分だけに集中すれば良く、極端な話、途中が分からなくても、下の句に繋がれば十分なわけです。

そんなやり方では不十分だとお叱りを受けるかも知れません。が、目的を限定するのであれば、これも十分に役立つわけだし、解説が必要ならば市販の本を買うなり図書館で借りてきて読めば済むはなしです。

それでは、わざわざ豆本に仕立てる理由がありません。

「百人一首暗記帳」はもともと私自身の復習のために作ったようなものです。

なので、展示やマーケットで並べてもそんなに反応はないだろうと思っていました。ところが、予想に反して注目してくださる方が多く、こちらも驚いています。手創り市などのマーケットでも、注目度が高く、いつのまにか人気商品になってしまいました。

こうして作ったものが、誰かに理解されて、欲しいと思っていただけること、これはなによりも嬉しいことです。

百人一首を暗記したことは、その後の勉強などにもいろいろと役に立っていると思います。もともと語学系に進みたかったので、英語はそれなりにがんばりましたし、大学に入ってからの専攻語学でも暗記が中心でしたから、どうやって覚えるかはそれなりに考えていたと思います(たとえ無意識だったとしても)。

要は反復作業しかありません。単語を覚えるときに、何度も書いて覚えろとか、何度も口に出して、とか言われています。受験生時代のことは忘れてしまいましたが、大学に入ってからは書いて覚えたというよりも、何度も聞いて覚えたか、ブツブツ念仏のように唱えながら覚えたかのどちらかだったと思います。

豆本を作るきっかけになったのが、前の記事にも書いた「語学系」豆本だったわけですが、これは実体験に基づくもので、もしこれを大学時代に始めていたら、結構良い結果を残せたのではないか、なんて密かに思ってしまいます。が、時すでに遅し、です。

豆本にするための原稿を入力する手間を考えたら、無駄だと思われるかも知れませんが、この作業(これは勉強ではなく「作業」です)のために少なくても二回以上はテキストを見るわけだし、できあがってしまえば、持ち歩きに便利な「はん・ぶんこ」の例文集や単語帳ができあがり、あとは繰り返した分だけ元が取れます。(元が取れるとは俗っぽい表現ですが、あたっていると思います。)

覚えるためには、繰り返すことが必要。

何度も繰り返すためには、持ち運ぶにも邪魔にならないコンパクトなサイズで、必要なことだけを盛り込んだものがあると便利。

そんな流れで小さな本工房の語学系豆本や暗記帳が生まれました。もともと「実用的豆本」を目指していたのですが、私にとって「実用的」というのは、暗記帳のたぐいだったわけです。

「語学系」豆本のこと

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百貨店催事が終わり、また「商品」とは無縁の、お金にならないようなものを作り始めています。始めているというよりは、また元の活動に戻った、とでも言うべきでしょうか。

これまでも何度か書いていますが、「小さな本工房」の原点は語学系豆本でした。

今回の15人の出展者で、いや、豆本作家のなかで、あるいは手製本を手がける製本家のなかで、こんな動機から豆本を作るようになったという人はいないのではないかと思います。

一週間の催事期間中、なんだかんだで当番以外の日にも会場に「通って」、他の作家さんの作品を見て廻ったり、お話を伺ったり、「実演席」のすぐ隣で「呼び込み」をしながら実演を間近で眺めたり・・・(機会はほとんどないので、これは貴重な経験でした)していましたが、同じ動機で始めたという話は聞きませんでした。

こういった意味で、他の作家さんと「かぶらない」のは気持ち的には楽ですねぇ・・・だって、同じでないってことは、競争相手がいない、つまり「オンリー・ワン」なわけで、ついでに「ナンバー・ワン」でもあるわけだし。これってお得です(別に比べようとか、競争しようって気持ちはありませんが)。

そんなわけで、展示とか販売とか、まったく別の次元での活動に戻ってきました。

目下取り組んでいるのは、先に作った「フランス語動詞活用便覧」の動詞リストの作成です。もともと作った豆本は「活用表」だけだったので、便利ではあるけれども、不十分でした。なので、すこし手を加えて使い勝手の良いものに改善することにしました。

まずは、FileMakerで動詞のリストと活用タイプ、意味を入力していきます。こういった作業は、Excelでもできますが、私はFileMakerの方がやりやすいのです。韓国漢字音便覧やハーブの学名便覧などもこのソフトを使いました。

必要な情報を入力し、並べ替えの作業をしたあとで、テキスト形式で書き出します。このときに情報の前後に「タグ」をつけるのがポイント。HTMLのタグをつけるのと同じ要領です。この作業は書き出しのためのテキストを作るとき、「計算式」を使って自動的に入れてしまいます。

そうすると、あとからInDesign(レイアウトソフトです)にテキストデータを流し込んだ後で、タグに従って「段落スタイル」や「文字スタイル」を設定するだけで大まかな原稿はできてしまいます。このあたりの作業は「検索・置換」で一気にできますし、正規表現をうまく使えば、さらに時間は短縮されます。

ある程度の作業が済んだら、一度印刷し、仮製本して内容をチェックします。

小さな本工房の手製本は、このチェック作業の時に使い勝手が良いように工夫されています。

まずはその大きさ。手のひらサイズの「はん・ぶんこ」であること。これなら開いた状態でも文庫本サイズなので、電車の中でも十分に作業ができます(これにより時間の有効利用になります)。

つぎに製本の様式、糸かがりなので「どのページも」180度きちんと開きます。書き込み作業をするときに、開きやすいページとそうでないページがあったのでは効率が落ちてしまいますが、この点は一般の書籍と比べものにならないくらい優れています。

そして本文の用紙です。ペンとの相性の良い用紙に印刷しているので、書き込み作業がスムーズです。こういった作業はけっこう手が疲れるので、手に負担がかからないように萬年筆を使います。なので、紙によってはインクが滲んでしまって文字が読めなくなってしまうこともあるのですが、そうならないよう、細字の萬年筆でもストレスなく書き込むことができるように、万年筆専用の用紙に印刷しています。

内容をチェックした後で、修正し、印刷・製本をするのですが、場合によってはチェックの時点で十分に役目を果たしてしまい、後から作る必要もないようなものもあります。

商品として売ったり、どこかで展示するのであれば、きれいに仕上げることも必要なのでしょうが、私にとっては必ずしもきれいである必要はなく、結果として役に立てばそれで十分なのです。

例文集などは、糸でかがらなくても、穴を開けてミニ5穴のシステム手帳に綴じ込んでしまえば、そのままチェックのための資料として使えます。(ミニ5穴の手帳リフィルと「はん・ぶんこ」サイズの縦のサイズはどちらも105ミリでぴったりなのです。)残しておく必要があれば、ファイルの綴じ穴があるので、その穴に従って和綴じ本風にかがってしまうこともできます。

といった具合で、いま動詞のリストをチェックする作業に取りかかっています。やり出したら、もっと情報量を増やしたいとか、市販の単語帳に劣らないようなモノにしたいとか、あれこれ考えてしまうのですが、追求していくといつまで経っても終わらないので、一応限度を決めてやりきることにしました。その後でまたいろいろと新しいモノが生まれてくる予感がします。

教材のCDのスクリプトが豆本だったらいいのに・・・なんてことを考えたりもします。教材についているCDを聞くのに、いちいち大きな本を広げて、しかもしょっちゅうページをめくらなければならないよりは、録音されている例文だけをまとめてあったほうが使い勝手が良いのに、って思います。

そこまで考える人がほかにどれだけいるか分かりませんが、私はそう思ってしまいます。単に面倒がっているだけかも知れませんが・・・

まぁ、こんな感じで、小さな本工房の手製本は「あったらいいな」と思ったものを「使い勝手が良いように」つくることから始まったわけです。

なので、必要以上に小さくするつもりはないし、装飾的な要素は必要なく、実用的であることが第一であると考えているのです。

職人展にて

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東武百貨店での「日本の職人展」、豆本のブースは明日までです。

製作のための準備期間が3ヵ月ぐらいあったはずなのに、結局12月も下旬になってから慌てる始末。計画性の無さが露呈してしまいました。

小さな本工房の本をご覧頂く絶好の機会でしたが、限られたスペースですので、ごちゃごちゃ並べるよりも、統一感を出せるように、「和のモノ」に絞って展示しました。

小倉百人一首豆本は同じ絵柄で3色の和紙で装幀しました。左の写真は昨年の春に作った「はん・ぶんこ」サイズの「対訳小倉百人一首」です。

今回準備した豆本はその半分の大きさ、縦75ミリぐらいで、半透明の特殊紙にタイトルを印刷し、カバーを掛けてみました。

半透明のカバーが雅やかな和紙の表紙と良い具合に調和して、ちょっと控えめな感じに仕上がりました。予想以上の効果に自分でも驚きです。

もう一種類の豆本は「利休百首」です。

これは茶の湯の心得や作法などを歌に詠んだもので、百人一首豆本と同じように一首一頁で仕立ててみました。ちょっと地味な、でも金銀の砂子がまいてある越前和紙を表紙に選び、背の部分はかがりが見えるように装幀してみました。

かがり糸は表紙と調和する色の刺繍糸を使いました。糸そのものに「ぼかし」が入っているので、かがり終えたときに微妙に色が変化します。こちらは百人一首豆本のような華やかさはなく、かといって地味すぎるわけでもなく、控えめでありながら品のある装幀を目指しました。

「利休百首」を選んだのは、和歌が文字数が少ないため豆本に仕立てやすいという理由もありますが、茶の湯に限らず、他の芸事や習い事に通じるものがあるからです。

「利休百首」の最後の歌です。

規矩作法守りつくして破るとも離るるとても本を忘るな

「守破離」という言葉はここから来ているそうです。

手製本、豆本を作るようになって何年か経ちました。実際にどのくらいになったのか、キチンとは覚えていないのですが、それでも10年にはならないはずです。

もともとは外国語の例文集や単語リストなどをコンパクトな冊子にまとめるのが目的だったので、ページ数は16頁だったり32頁程度で、その中身を作ることが活動の始まりでした。

ページ数が増えて、本格的に糸でかがるようになったのは5、6年ぐらい前からだったと思います。

そんな訳なので、たかだか数年の経験でもって「職人展」に出て、しかも人前で実演まで行ってしまうのは如何なものか、しばらく悩みました。

これまで参加した豆本のイベントや、ハンドメイドマーケットとは違った魅力もあったし、大きなイベントなので「出展した」ということでちょっとした自慢にはなるかも知れません。

こういった職人展は結構見に行ってしまう方なので、作っているモノは違えども、職人としての矜恃や手仕事への想い、また製作に使う道具など、いろいろと話を聞くのが楽しくて、そのたびに刺激を受けるのですが、今回、逆の立場になって、本当に良いのだろうか、と不安になりました。

今回参加した「豆本」のブースは15名の作家で構成されています。15分の1ですから、そんなに気負う必要もないわけだし、それぞれの個性の違いを見てもらえれば良い、と考えることにしました。

実際の展示を見てみると、自分が出展者であることを忘れて、つい他の作家さんの作品をじっくり観察したり、実演に見入ってしまったり・・・、作風も方向性も違うから面白いのだと思います。

一口に豆本と言っても、本当に作家の数だけ世界がある、と言えそうです。私には真似できないような高度な技術を持った作家さんもいるし、思いも寄らないものを創りだしてしまう作家さんもいる、私などはありきたりのモノしか作り出せないし、「古いタイプ」なんだろうな、って思ってしまいます。

これまでもあちこちに書いて来ましたが、私は、中身(コンテンツ)を創り出すような「創作系」ではなく、本の形に仕立てる「製作系」を目指しているわけだし、その点でもっともっと精進し、本当に職人と呼べるような仕事ができるようになれたらいいな、と考えています。

なので、「売るために作る」というよりは、「作ったモノが理解され、その結果買って頂ける」のが理想かなと思っています。

私の手製本をお買い求め頂いたお客様が、後日わざわざお越しくださり、私の作品を手にした人が喜んでくれたと報告にお見えになりました。また、実演をご覧になるために二日目にも足を運んでくださったお客さんもいらっしゃいました。

年末年始の慌ただしい時期に、こうしてわざわざ来てくださるお客さんがいる、それだけでも十分に嬉しいのです。

今回の催事のために、面倒な準備を引き受けてくださった方々や他の作家さんに感謝しています。また、実際にはなかなか会うことができないけれども、応援してくださった方々がいることも忘れません。そして、会期中にお越し頂いたお客様にもお礼の気持ちを伝えたいと思います。

ありがとうございました。

小さな本工房の次のイベントは1月15日、鬼子母神の「手創り市」です。こちらもよろしくお願い致します。

工房通信(1月)

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気がついたら年が明けてしまいました。

旧年中はいろいろとお世話になりました。今年もよろしくお願いします。

池袋東武百貨店で「日本の職人展」、開催中です。

「小さいモノ特集」として「豆本」が1月4日まで出展し、15名の作家が展示販売、実演などを行っています。

小さな本工房は12月30日と31日に会場に詰め、30日の夕方から夜までと、31日の午前中に製本実演を行いました。

展示のときの様子です。

「和のモノ」と「小さいモノ」がテーマなので、作品は「小倉百人一首豆本」と「百人一首暗記帳」、「利休百首」に絞りました。

同柄で色違い三色の小風呂敷の上に豆本を並べ、空いたところには「豆かるた」を散らしてみました。

豆かるたがアイテムの少なさをうまくカバーし、良い具合に目立ってくれました。

実演では、利休百首と百人一首暗記帳を作りました。利休百首は112ページあり、表紙を含めて一本の糸でかがります。

実演でなにをするか迷ったのですが、内容が印刷されており、ある程度ページ数があるものを綴じることで、数枚の紙が次第に冊子に変わっていく様子を見ていただくことにしました。これが一番「製本」らしいかなと思って。

作業の途中でも、お客さんの質問にお答えしたり、小さな本工房で使っている道具類をお見せしたりして、作業効率を上げ、美しく仕上げるコツ等も紹介することができました。

紹介した道具は→製本工房の七つ道具

今回の展示では15名の豆本作家が出展しており、それぞれの個性が作品にあらわれていて、それを見て廻るのも愉しいし、また他の作家さんの実演を見ることができるのも貴重な経験になりました。

出展者仲間から韓国語訳の「ちはやふる」を頂きました。昨年6月の展示の際に対訳小倉百人一首を作っていることをお話したところ、覚えていてくださったのです。

巻末に百人一首の韓国語訳が収録されていました。

これをもとに「対訳小倉百人一首」を制作してみました。

百人一首の対訳本、英語が6点、ドイツ語が3点、フランス語、ロシア語、中国語が各1点あって、これに韓国語が加わりました。これらの翻訳書は全部自分で集めたか、図書館で借りてきて、実際に内容を見たものばかりです。英訳本は大部分が古いもので、最近出版されたモノはまだ手に入れていないため、それを含めたら結構な数になるかも知れません。ある程度まとまったら(すでに13冊ですが)、文学全集のように同じような装幀で並べてみたいな、なんて考えています。

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