2011年12月アーカイブ

工房通信(12月)

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前回の記事からひと月も経ってしまいました。

まずはお知らせから。来週日曜日(18日)の鬼子母神「手創り市」に出店します。(野外市のため天気によっては中止です。当日サイトで確認して下さい。) 

小さな本工房のブースは98番、本堂右手のエリア、境内の縁にそって角の辺りです。11月の時は99番でしたので、先月お越し頂いた方は、前回と同じ辺りを探してください。

http://www.tezukuriichi.com/home.html

先日、代々木八幡のてづくり市に出店して来ました。

こちらは一度見学に行って、出店はまだ2回目でしたが、雰囲気には慣れてきました。

商売っ気が無いのはいつもと同じ(職人は商売人にはなれないのです・・・)、お客さんや他の作家さんとのおしゃべりを楽しむために出かけているようなものです。

私はひとりで出店しているので、当然、ひとりで店番をしなければならないのですが、時々他の作家さんのところへ出かけていったり、食べ物を調達しに行ったりで、ちょくちょく出歩いて、ほったらかし状態にしてしまいました。

そんな中で、留守中に立ち寄り、帰りを待ってくださったお客さんが何人かいらっしゃいました。ありがたいことです。

もともと展示・販売しているものは「小さな本」なのですが、普通の大きさの本もサンプルとしてご覧頂けるようにしています。

内容は同じものであっても、紙の種類や本のサイズによってイメージが変わるということ、そして表紙のデザインに関してはお客さんのリクエストを聞いた上で装幀を施すことを説明するのです。

今回、このかたちでリクエストを頂き、表紙用の布地を送っていただきました。

本の内容を見て、お気に入りの布や紙を使って装幀した本を仕立てることで、自分のための一冊ができあがります。

小さな本工房は、こんなかたちで手製本のお手伝いができればと考えています。

マーケットの直後から早速作業に入り、ようやく一段落しました。一日一工程とゆっくりですが、その分丁寧に仕上げたつもりです。できばえは上々、自画自賛ならぬ自本自賛です。

出店時は工房の小さな書棚をそのまま展示し、作業中の本や試作品の本をご覧頂けるようにしています。このなかでなぜか注目度が高いのが、『フランス語動詞活用便覧』という「はん・ぶんこ」サイズの本です。

手書きのタイトルが目立つのか、いろいろと並んでいる中から一番手にとって見ていただけるのがこの本なのです。他にも、『韓国漢字音便覧』とか、『常用漢字表(韓国語音、中国語音併記版)』など、誰も欲しがらないだろうと思っていたものが意外にも理解されるのは驚きでした。

これらは、完成品ではなく、試作品、自分の勉強用に作ったものなのですが、小さな本工房の原点でもある「実用的豆本」のひとつなので、趣旨を理解していただくには好都合です。

売れないだろうと思っていた本、そのひとつに『菜根譚』があります。

漢文だけ、句読点はありますが、訓点は一切なし。作った本人(私のこと)も読みこなせない代物ですが、手間はそれなりにかかっています。テキストはネット上にあったものをもとにしていますが、漢字は康煕字典体(旧字体)にしてあり、学術文庫と岩波文庫をもとに一通りチェックしてあります。

この『菜根譚』が気に入ったというお客さんがいらっしゃったのは驚きでした。お聞きすると、中国語の翻訳をされているとのこと。私も語学系だったので、いろいろとお話ができ、楽しい時間を過ごすことができました。

さて、つぎの手創り市まで一週間しかありません。細々と準備を進めてはいますが、例によって作品・商品は少なめになってしまうかも知れません。でも、商売よりもおしゃべりを楽しみたいと思っているので、手製本や豆本に興味があれば、声をかけてください。

また、年末の百貨店催事のチラシができましたので、マーケットでお渡しする予定です。

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