2011年11月アーカイブ

工房通信(11月)

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来週日曜日(20日)の鬼子母神「手創り市」に出店します。(野外市のため天気によっては中止です。当日サイトで確認して下さい。) 

小さな本工房のブースは99番、本堂右手のエリア、境内の縁にそって角の辺りです。

http://www.tezukuriichi.com/home.html

この手創り市、昨年12月に初出店をしたので、今月でちょうど一回りです。

野外でのマーケットなので、天候に左右されるため、それに伴うハプニングなどもあるのですが、それもまた魅力のひとつ。

毎回たくさんのお客さんとおしゃべりし、また他の出展作家さんとの情報交換の場にもなっていて、そこで新たな作品の発想が得られたり、作り手ならではの苦労話など通じるものがあって、良い刺激になっています。

さて、年末の催事にむけて作品・商品の準備を進めています。

コンセプトは前の記事にあるように、「和材洋装」です。和紙や織物などの素材で洋装本に仕立てます。

古い洋書のなかには、革やマーブル紙で装幀した重厚な本がありますが、そういった豪華さではなく、ちょっと控えめな感じの洋装本を、と考えています。「わび・さび」ほどではなく、多少の華やかさを加味した作品を目指します。技術的な面ではより完成度の高いものを目指し、なおかつ美的なものができれば良いのですが、どこまでできるか・・・

和紙で和装本なら「あたりまえ」すぎて面白味がないし、洋紙を和装仕立てにしても、使い勝手が良いとは限りません。でも、逆ならアリかな・・・と単純な発想ではあるのですが、案外気に入っています。

「小さな本工房謹製 百人一首豆本&豆カルタ」です。 
豆カルタは以前の記事でも紹介したもので、豆本ではありませんが、本作りで培ったノウハウがあちこちに生かされています。

メインはカルタではなく、豆本なので(手間で言えばカルタの方が相当時間も手間もかかってる・・・)、それに釣り合うだけの豆本を試作してみました。

「百人一首暗記帳」はハンドメイドマーケットでも注目度の高い作品ですが、すこしだけ豪華に仕立ててみました。

美しさよりも実用性重視なのですが、今回は和紙で装幀し、表紙の中に細かい香木を入れ、本全体が薫るように仕立ててみました。また表紙の色とかがり糸も統一感を持たせてみました。

「小倉百人一首」豆本です。縦74ミリ、横56ミリ、128ページの角背上製本。
二色二枚の和紙で継ぎ表紙にしてみました。色は地味ですが、金の砂子がちょっと豪華さを演出しています。色違い、紙違いで同様のものを数セット準備する予定です。

表題は和紙に直接インクジェットプリンターで印刷しましたが、印刷がはっきりしすぎていないのが却って良い感じになったような気がします。

スタンプを使って、エンボス加工なんかもアリかもしれません。

「小倉百人一首」豆本を上から見たところです。

花布、栞もつけました。表紙のイメージとのバランスを考え、同系色で明るめのものにしてみました。

本文紙は一般の洋紙(書籍用紙)ですが、見た目が和紙っぽくなるように、小口を敢えてシャープに化粧裁ちせず、紙やすりでざらざら感を出してみました。なので、ぱっと見は本文紙も和紙のようです。

これらの百人一首セットは年末の催事で限定販売の予定です。

これ以外にも、これまでの「洋古書豆本化プロジェクト」作品を同様に和材洋装で仕立て直したり、小さな本工房の原点とも言える「実用的豆本」を統一感のあるかたちで装幀しなおしてみます。

スペースに余裕があれば、コラボ作品も紹介し、お客さんと一緒に本を作る提案をするかも知れません。

まずは年末までに展示する作品、販売する商品の準備を進めなければなりません。が、その前に手創り市の準備もあるので、ちょっと慌ただしくなりそうです。

でも、こういった忙しさは嬉しいことなのです。

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