2011年9月アーカイブ

豆カルタ(4)

| コメント(0) | トラックバック(0)

お知らせが遅れましたが、今週末と来週日曜日はマーケット出店予定です。

10月1日(土曜日)は築地本願寺「てづくり市」に出店。
10月2日(日曜日)は鬼子母神「手創り市」に出店。
10月9日(日曜日)は代々木八幡の「渋谷てづくり市」に出店。
前回のマーケットから2週間しか経っていないので、作品、商品はほとんどいつもと同じですが、豆カルタの専用函を作ってみました。(ただし、試作品のため、展示のみとなります。ご購入の希望があれば受注製作とします。)

カルタの大きさは縦35ミリ、横25ミリで、郵便切手とほぼ同じくらいですが、厚紙を芯にして和紙で一枚一枚包んであります。

一方、函は2ミリ厚のボール紙を芯にして、和紙で包んであります。通常は芯材を組み立ててから全体を包むのでしょうが、これは二つのパーツに分けて、先に包んでしまって、それを合体させています。

ハードカバーの表紙を作るのと同じような要領でやってみました。

はこのサイズは77ミリ×57ミリ、高さが37ミリで、右側は側面と接着されていないので、札を出し入れするときは倒すことが出来ます。

側面をあけて見たところです。25枚ずつ重ねて収めてみました。
大きさもぴったりで、なおかつ函自体が手のひらサイズなので、非常にコンパクトです。
札を包むときに使った和紙が少し毛羽立ってしまったので、次は違う和紙で作ってみようかと考えています。せっかくの手作りなので、大きさだけでなく、色も自由に決めて見るのもアリかもしれません。

豆カルタ(3)

| コメント(0) | トラックバック(0)

先日の日曜日は「手創り市」でした。

天気も良くて、時折木漏れ日が差してくる中で一日店主をしていました。

いつもよりもお客さんの数が多かったような気がします。売り上げは別として(もともと商売っ気がないもので・・・)、いつもよりもたくさんの方と話をすることができました。

本当はもっといろいろと説明したいこともあったのですが、誰かと話していると周りに人が集まってくるので、ちょっと中途半端な説明で終わってしまったところもあるかも知れません。

マーケットなので、少しは商売っ気がないといけないのかなとも思うのですが、「本」が他の手作り品と同じように売れるとは考えていないので、どちらかというとサンプルの展示、そして本作りのお手伝いを提案することができればと考えています。

このことについては、また改めて書きたいと思います。

さて、前の記事で紹介した豆カルタですが、手創り市でもお客さんに見ていただきました。

カルタそのものは主力商品ではなく、百人一首豆本、対訳小倉百人一首、そして百人一首暗記帳をご覧いただいた方に、こんなものもつくってみましたという具合に紹介しました。

ただ、やはり小さすぎるので、倍の大きさ(縦35ミリ、横25ミリ)で100枚作ってみました。

先の試作品は糊がついた紙テープを使ったのですが、今回は折り紙の和紙を貼り付けました。

札の余白3ミリのところで紙を裁断し、この3ミリ幅の部分に和紙糊を塗って表面の縁まで折り返します。

刷毛の専門店で、とっても細い刷毛(ほとんど筆ですね)を見つけたので、早速試してみたところなかなか良い感じでした。

すっかり職人になった気分です。

本物のカルタは縦7.4ミリ、横5.3ミリ(Wikipediaによる)なので、縦横半分ぐらいの大きさということになります。偶然ですが、「百人一首暗記帳」の大きさが取り札とほぼ同じです。

豆本と同じで、ただただ小さくすれば良いというという考えはないので、小さいながらもある程度実用に耐えうるものにしたいと思います。

このくらいのサイズなら、畳の上でなくてもテーブルの上でも練習ができるかも知れません。

量産できるならば、百人一首暗記帳とセットで販売することもあるかも知れません。欲しいと想っていただける方がいれば・・・の話ですが。

豆カルタ(2)

| コメント(0) | トラックバック(0)

前の記事の続きです。

今日、紙で包んだものを試作してみました。

本当は和紙を使いたかったのですが、完成したときのイメージをつかみたかったので100円ショップにある50ミリ幅の和柄テープ(ただし和紙ではなく洋紙です)を使ってみました。

最初から糊がついているので、その分だけ作業工程は少なくなったのですが、余白を切る作業(札の裏面に紙を貼り、札の余白3ミリを残して切り落とします)の時は糊がない方がやりやすいし、定規を当てたため粘着力が弱まったような気がします。

札のボール紙が1ミリの厚さなので、取り札の表は周囲2ミリが和紙で縁取られる形になります。

この大きさ(縦25ミリ×横18ミリ)で各辺の縁が2ミリもあるとバランスがあまり良くないような気もするし、かといって1ミリでは糊付けが容易ではないでしょうから、取り札をこの倍ぐらいにした方が良いかも知れません。試作してみて、どちらが良いか比べてみたいと思います。

試作に使ったテープがちょっと堅めだったのですが、マスキングテープなら柔らかいので、案外うまくいく可能性もあります。これも試してみないとわかりません。

どちらにしてもまだ試作品の段階なので、あれこれ試しているうちに新たなアイデアが浮かんで来ることを期待したいと思います。

マグネットシールに印刷して裁断すれば、ホワイトボードの上でカルタ競技ができるかも、なんてことを考えてもいるのですが、邪道でしょうか?

豆カルタ

| コメント(0) | トラックバック(0)

豆本ならぬ豆カルタ。

大きさは縦25ミリ、横18ミリです。

A4用紙一枚に100枚分の札を印刷し、厚紙に糊で貼ったものを切り分けました。真ん中に写っているのは日本郵便の切手です。比べてみると大体切手の半分くらいだとわかります。

ちょっと小さすぎたかも知れません。予定を変更して、切手と同じくらいの札にしたらちょうど良いかも。

このままでも良いのですが、より本物らしく和紙で包んでみようかと思案中です。ただ大きさが大きさだけに、上手くできる自信はありません。しかも100枚もあるし・・・・・・

オリジナル豆本、『百人一首暗記帳』は上の句をあるところまで聞いたら下の句(取り札)が反射的に思い出せるところまで覚えるためのものですが、左頁の取り札の画像を見ながら、上の句を思い出す練習をすることも勿論できます。

実際に切り分けられた取り札を眺めていて、上の句が瞬時に思い出せないものもあって、ちょっとがっかり。今度はひたすら取り札を見ながら記憶・確認作業をしなければなりません。

百人一首暗記帳とは別に、いつもの「はん・ぶんこ」サイズの決まり字リスト(暗記帳と同じ順番:つまり一枚札(むすめふさほせ)、二枚札(うつしもゆ)、三枚札(いちひき)......)と下の句索引をまとめた16頁の小さな本を作りました。

これは本の厚みがほとんどないので、手帳やノートに挟んで持ち歩くこともできます。

今回、おまけとして決まり字リストのチャート(A4サイズ)を作り、ミウラ折りでこの本につけました。たためば「はん・ぶんこ」のなかに収まり、右上を引っ張るとA4サイズの一覧表を見ることができます。

ミウラ折りは宇宙空間で広げられるものを、いかにコンパクトな状態で運ぶかという命題から生まれたものらしいのですが、豆本という小さな空間のなかに大きなチャートを組み込むのもまったく同じ発想です。

本体は小さくても、大きな広がりを感じさせてくれる、ちょっと不思議な本です。

豆本の中身について

| コメント(0) | トラックバック(0)

本工房の作業は、本の中身を作る工程と、印刷されたものを本の形に仕立てる工程とに分けることができます。

前者はPCで行い、後者は完全に手作業といった具合で、デジタルとアナログの作業が半々です。

さて、本の中身を作る工程ですが、InDesignというレイアウトソフトを使用しています。

「はん・ぶんこ」の本を作る場合、A4用紙片面に8頁、裏表で16頁になります。その半分(A8判)のときは片面に16頁、両面で32頁分になるわけです。

印刷して本にしたときに頁が順番通りになるように、あらかじめ豆本用のテンプレートをつくってあります。なので、実際の作業はテンプレートにテキストを流し込む、あるいは画像データを配置する作業から始めることになります。

本の中身は画像データのときもあり、単純にテキストデータの場合もあります。

たとえば洋古書のミニチュア化のときはすべて画像データを使います。アーカイブスのサイトからPDFファイルをダウンロードするのですが、この段階では一つのファイルに全頁分の画像があるので、先に1頁ごとに分割する作業をしなければなりません。これはAcrobatに「ページの分割」という機能があるので、一瞬で完了します。

このあとはひたすら配置して、印刷したときにきちんと収まるように調整します。

挿絵がある本はこの方法で作ります。

一方、テキストのみの本を作ることもあります。

小さな本工房の原点は「語学系豆本」でしたから、繰り返し読んで覚えるためのテキストや、コンパクトにまとまった便覧や索引を作ることが目的でした。

このテキストは自分で全部入力しました。例文集や単語帳は比較的単純ですが、フランス語動詞活用便覧のように複雑なものもあります。また対訳小倉百人一首豆本のように共通のレイアウトで何冊もの本を作ることもあります。

百人一首暗記帳はテキストデータと取り札の画像データを組み合わせて作ったもので、ちょっと複雑です。

これとは別に、文芸作品を「はん・ぶんこ」の本に仕立てることもあります。グーテンベルクのサイトなどからテキストデータをダウンロードし、テンプレートに流し込み、段落スタイルと文字スタイルを調整することで読みやすい体裁にします。

テキストデータの場合は、読みやすい書体、サイズをこちらで決めることができるのが利点です。

先日、Jefferiesというイギリスのナチュラリストの本を画像データで「はん・ぶんこ」サイズの本に仕立てました。元の本の1頁分をそのまま小さくしてあるため、文字が小さくて読みにくくなってしまいました。A7判の本に32行分のテキストが収まっているため、決して読めないわけではないのですが窮屈です。

同じものを、テキストデータをもとに「はん・ぶんこ」サイズの本に仕立てました。こちらは文字のサイズもほどよく、楽に読むことができます。またちょっとしたこだわりですが、文字色を黒100%ではなく、80%程度に抑えてあります。書籍用紙に印刷したとき柔らかい雰囲気に仕上がります。

画像データから作った本と、テキストデータから作った本とでは、書いてある中身は同じでも、読みやすさはだいぶ違います。画像のほうは元のレイアウトが忠実に再現されていて、文字通りミニチュアのような雰囲気なのに対して、テキストの方は飾り気はないけれども実用的です。

どちらが良いか悪いかということではなく、実際に手にとって読むための本として考えるならば、多少手間がかかったとしても、テキスト主体の本を作るのも無駄ではないと思うのです。

こちらはテキストデータとして組んだものです。フォントはAdobe Caslon Pro です。クラシックな雰囲気を出すために、「合字」を使っています。

四つ目綴じ

| コメント(0) | トラックバック(0)

お盆前にコピー(印刷)だけしてあったドイツ語の教材を「四つ目綴じ」という方法で綴じました。

これまで一枚一枚がバラバラになっていて使い勝手が悪く、そのせいで読む気にもならず、袋に入れたままになっていました。

30枚から50枚程度なので、中型のステープラーで綴じるとか、穴を開けてファイルに綴じるという方法も考えられますが、製本工房としては、本らしく綴じたいという思いがあります。

片面のみの印刷なので、印刷面を外側に折って綴じるという方法もありますが、左右見開きの状態でないと読みにくいので(ドイツ語と日本語の対訳形式になっている)、折らずに左側を和本のように綴じました。

考えてみたら、四つ目綴じは大学1年の時に教授から習って、その後しばらく研究室で専属の製本作業員としてコピー資料をひたすら綴じていたことを思い出しました。

というわけで、製本家としての原点は大学のコピー資料の整理にあったわけです。

中身が横書きのテキストなので、左側に4つの穴を開けて、順に糸でかがっていくだけのシンプルなとじ方です。

これによって、これまではただの「印刷された紙」だったものが「書物」として活用できるようになりました。ファイルに綴じたときのようにかさばったりもせず、糸で綴じてあるのでステープラーでとじたときよりもばらけにくいようです。

ちょっとしたことですが、使い勝手が何倍もようなったのであれば、その手間も無駄ではなかったと言えます。これまで洋装本がメインでしたが、和装本もおもしろいかもしれません。

それぞれの用途にあったとじ方ができれば、製本の幅ももっともっと広がっていくでしょう。

工房通信(9月)

| コメント(0) | トラックバック(0)

今月18日の鬼子母神「手創り市」に出店します。(野外市のため天気によっては中止です。当日サイトで確認して下さい。) 小さな本工房のブースは80番、駄菓子屋さんの裏です。

http://www.tezukuriichi.com/home.html
昨日、代々木八幡の渋谷てづくり市に出かけてきました。お寺や神社の境内で手作り作家が自分の作品を販売するハンドメイドマーケットです。「寺社マルシェ」と呼ばれるらしいですね。

いつもは出展者として参加しているので、ほかの作家さんのお店を見てまわる余裕がありませんが、こちらは客としてまわったので、出展作家さんの作品を見たり、お話を伺うことができました。

鬼子母神の手創り市でご一緒したことがある作家さんも何人かいらっしゃって、いろいろと情報交換ができたのも収穫の一つでした。

それにしても、手作り作品の多様なこと。文字通り、作家の数だけ作風があり、それ以上の作品があって、見ているだけで刺激を受けます。一般的な雑貨屋さんやショップで売られているものと比べても遜色がない、それ以上のクオリティのものもたくさんありますし、他では見られないような個性的なものも見受けられました。

そんなわけで、あらたな作品づくりの構想が固まってきました。次の手創り市までにお披露目できるよう準備する予定です。

Powered by Movable Type 5.2.3