本工房の主人たち

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きのうは毎週恒例の古書店巡り。古書会館で週末に開催される古書展と神保町界隈をあちこち彷徨う。

古書展で見つけた本。

季刊「銀花」のなかから2冊、
第98号(1994年)、特集は「本工房の主人たち」
第102号(1995年)、特集は「串田孫一の世界」

この雑誌はこれまであまり気にかけていなかったのだが、とても上質な読み物が満載。俗っぽくないのがいいところ。どの号も気になって、大人買いしてしまいそうなところだが、懐具合を考えて、どうしても逃すことができない上の2冊だけを購入した。

まずは「本工房の主人たち」
読書が好き、本が大好きな方々に、この度はとびきりの企画という見出しから始まって手製本を手がける作家さんと作品の紹介が続く。

プライベートプレス、とてもいい響きだ。商業出版とは別の、細々と、でもこだわりがぎゅっと詰まった少数部数の本。「小さな本工房」もそうした本を創る工房にしたいと思う。

それにしても、手製本が美しい。まさに「限定本」、「特装本」と呼ぶにふさわしい。実用的というよりも、芸術品のようなたたずまい。

もう一冊は串田孫一さんの世界を紹介した特集。
この特集の時点で、世に出た串田さんの本は376冊あるとのこと。手元にあるのはほんの数冊だけだが、署名本も何冊かあって満足。1ページ程度の短い文章もいいし、2、3ページぐらいのエッセイも好き。
まさに「豆本にしたい作品」がたくさん。
むかし「雑木林のモーツァルト」というエッセイを16ページの小さな本に仕立てた。手のひらに収まるサイズで、文字は普通の文庫本よりも大きめに、少しゆったりと組んである。
他の文章も小さな本に仕立てて、持ち歩きたい。

今日は、先週の手創り市で注文を受けた本の装幀を行った。依頼主から表紙用の布を受けとり、早速裏打ちして表紙をつくる。中身は前に創ってあったので、表紙をつけるだけだが、最後の最後まで気が抜けない。

素朴な感じのリネンクロスが中身と良い具合に調和している。一晩プレスして完成を待つだけ。

創ったものをマーケットで売るのではなく、装幀の希望をお聞きして、それに添って本を仕立てる、まさに「私だけの本」、「世界に一冊だけの本」ができあがる。

完成した作品を商品として並べるのではなく、サンプルとして見て頂いて、希望に添った装幀を施す、今後はこの方式でマーケットに出店できたらと思う。

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