2011年1月アーカイブ

改訂版『百人一首暗記帳』

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昨年秋に作った豆本『百人一首暗記帳』の改訂版。

本当は12月のうちに印刷まではしてあったのだが、 製本(糸かがり)作業をせずに本文紙を包んだ状態でそのままになっていた。

糸一本で、糊を使わずにかがっていくのだが、200ページ以上もあるため、なかなか面倒な作業なのだ。一冊をかがり終えるのに40分ぐらいかかる。今日、この豆本の写真が必要になったため、急遽製本作業に取りかかった。ページ順に折るところまではしてあったので、まずはかがる位置に穴をあける。16ページ分×13折で合計208ページ。穴を開ける位置にしるしをつけた型紙にそって一折につき4ヵ所穴を開ける。4×13折で52回ちくちくと刺していく。

次に必要な長さの糸を準備して(途中で繋ぐことはせずに一本の糸だけでかがる)、蜜蝋の塊の上を滑らせて糸の強度を上げる。

それからはひたすら針仕事。製本をはじめる前はこんなに針と糸を使うことなどなかった。裁縫と製本とでは勝手も違うのだろうが、これだけ製本をしていると何だか裁縫や編み物もできるのではないか、等と考えてしまう。作業中は余計なことを考えずに、作業に専念しなければならないのだが......

最後まで無事にかがり終えて糸の始末をする瞬間が一番ホッとする。
敢えて背の部分を見せるように製本してある。昔に比べたら上手になったと、ときどきうぬぼれるのだが。それでも100点満点とは言い難い。

本そのものが必要と言うよりも、その写真が必要だったのでその写真をご紹介。

本のサイズは縦が74ミリ、横が52ミリのA8判。文字通り、暗記用の豆本である。

工房通信(1月)

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まずはお知らせから。
今月16日の「手創り市」に出店します。(野外市のため天気によっては中止です。当日サイトで確認して下さい。)

12月の初出店の時は自分で言うのも恥ずかしいくらい商売っ気なしでしたが、おそらく今回もあまり変わらないと思います。

まずは商売人よりも職人を目指したいというのが自分の原点なので、「売るために作る」のではなく「作ったものが売れる」だけで満足なのです。職人気質とでもいいたいところですが、今のところは本業でもないし、かといって副業というほどのものでもない、趣味の延長みたいな中途半端なところがあります。

ただし自分が欲しいと思ったものを使い勝手が良いように作っているので、あちこちにこだわりがあることは自信を持って主張したいと思っています。

気むずかしい職人というよりもおしゃべり好きの製作者でありたいので、声をかけて頂ければたぶんこちらからあれこれ話してしまうと思います。むしろそんなおしゃべりを愉しみに出店するので、作品をご覧になり少しでも興味があれば話しかけてやって下さい。それが何よりの「励み」になります。

出品するものが作品なのか商品なのか迷うところではありますが、いろいろと事情があって大部分は作品として見て頂くことになります。もし「欲しい!」と思って頂けたら、希望に添ったものを作って納品する、そんなスタイルで行きたいと思います。

過去の日記のコメント欄にも書きましたが、

「本」だって手作りできるのですよ、
文庫本より掌サイズが手に馴染みますよ、
本は小くても普通に読むことができますよ、
そんなことを分かってもらえたらそれで十分かなと思っています。

それから、「小さな本」を作ってみたい、あるいは作って欲しいというリクエストがあればお手伝いしたいと考えています。製作依頼、コラボの提案、製本体験などの希望があれば声をかけて下さい。

昨年から始まった「洋古書豆本化プロジェクト」、これまでサイトでしか見たことがなかった古い洋書絵本の原画、原本を見る機会がありました。本の大きさや紙の質感、印刷の具合など、やっぱり本物は違います。本物に比べたら自分が作っているものなんてちっぽけなコピーに過ぎない、でも愛着が持てるんですよねぇ......だっていくら本物が美しいといっても5桁の買い物です、そんなに簡単に何冊も集められるものではありません。自分の愉しみならミニチュアの手製本でも十分満足できます。

ただ1冊だけ本物を購入しました。ヴィクトリアンなイラストが素敵です。これをミニチュア化するためには全ページをスキャンするか写真に撮って、ページを配置し直さなければなりません。洋古書のサイトには画像がないので、自分でやらなければなりません。間に合えばオリジナルと手作りのミニチュア版を展示できると思います。

年末年始の休みに製作に励むつもりでしたが、風邪でほとんど何もできず、この3連休を製作のための時間に充てることにします。

どこまでできるか分かりませんが、まぁ、できるところまで。といったところです。
今年も「小さな本工房」をよろしくお願いいたします。

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