2010年10月アーカイブ

洋古書豆本化プロジェクト

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先週、必死で取り組んでいたのが、洋古書のミニチュア版製作。

著作権が切れた古い書籍をウェブ上で閲覧できるサイトがある。流行の電子書籍版なのだが、勿論普通のPCでも閲覧できるし、PDFファイルも用意されているので、ダウンロードしてノートPCで眺めたり。

だがモニター上で眺めていても、本を読んでいる気分にはなかなかならない。やっぱり本は手に取って読むもの。それが掌サイズのミニチュア版だったら......

実物を見たことはないが、単純にいつもの工程通りに作業していく。ちょっと頑張れば1時間ぐらいで仮製本まではできてしまう。ついつい調子に乗っていろいろな本をダウンロードして、あとからどんな本だったか忘れてしったり。まぁ、これもありかな。
PDFファイルは表表紙から裏表紙まで全ページが画像化されている。まずはそれを1ページずつ切り分けなければならない。今使っているAcrobatにはページの分割という機能があるので一瞬のうちにページを切り分けてくれる。この機能がなかったら豆本化なんて、実際にはやらなかっただろう。

あとはいつものとおりInDesignで作業する。豆本用のテンプレートを作ってあるので、画像を然るべきところに配置するだけ。最後に枠内に収まるように調整して、印刷、裁断、そしてかがり作業。そんな工程を何度も繰り返して、新たな豆本が10種類以上できあがった。

いつものA7判にしてもきちんと文字が読めて、イラストが入っている本、となると、子供向けの絵本がピッタリ。マザーグースの豆本だけでも6、7種類ある。シルエット風のシンプルなイラストもあれば、カラーの挿絵入りも。Kate Greenawayの本もあったので、それも豆本化。Greenawayの「花言葉」(古書店では初版本と言っていた)が手元にある。さすがに実物を見てしまうと、ミニチュア化したものは印刷面で劣るが、それは追求しても仕方がない。

19世紀の植物図鑑のオリジナル版が手元にあるのだが、同じ本でもリプリント版では植物画がまるで違うのを見て愕然としたことがある。なので、ミニチュア版はそれなりのものとして見るしかない。
試作品を何人かに見てもらったところ予想以上に好評だったのでこれで、小さなライブラリーを作ろうかと目論んでいる。

作業机の目の前にある「小さな本工房」の書棚には仮製本された絵本がずらりと並んでいる。これはうっとりするくらい壮観。
最終的には縦横比率に従って裁断し、ハードカバーで装幀する予定だが、全部が掌サイズ、小さくても文字が読めてイラストも愉しめる、そんな絵本が並んでいるのを想像すると、なんだかワクワクしてくる。

古書店から送られてくる古書目録、なかでも、"Catalogue of illustrated & children books"は気になる本が一杯。それなりの金額を払えば自分の手元に置くこともできるのだが、もしサイトにあったら、まずはモニターで確認して、気に入ったらミニチュア化する。それで現物が気になるようだったらその時はまた考えよう。ある程度完成したら、今度は豆本型録ができそう。
どれだけできるか乞う御期待。
といったところで、これから本探しの旅にでます。

工房通信(10月)

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先月は心の地震やらその後親族の葬儀などでバタバタして、工房作業はほとんど進まなかった。

ただロシア語のテキストの入力とチェックのための仮製本をしたこと、文法便覧のためのノート作りは少しずつだが進んではいる。
例文集のチェック作業は大体電車の中で行う(部屋の中では作業をすることの方が多いし、電車の中では製本もできないので)。
一度チェックしたつもりでも、後からミスタイプに気がつくこともしばしば。もっとも、久々のロシア語入力でミスタイプ率が5%未満というのは快挙かも。入力も何となく慣れてきたことだし、ついでなので他の教科書の例文集も作っている。
電車の中で元々の教材と自作の小型本を広げ、照合作業をしてみると、やはり小さな本の方が使い勝手が良いように思う。これなら電車の中だけでなく、ちょっとしたすきま時間に活用できそう。実用本位なので飾りっ気はないが使い勝手は満足できるところまできている。

さて、この数日間に新しい豆本を作成した。注文によるもので実際にある本をミニチュア化する作業。非常に有名な本なのでタイトルだけですぐに分かると思う。"Le Petit Prince"つまり『星の王子さま』
これまでミニチュア化した本はイギリスの『花言葉』、プロイスラーの『小さい魔女』、そしてヘッセの『放浪』。全ページをスキャンし、デジタルデータをページごとに切り分け、それから片面8ページ(両面で16ページ)に配置しなければならず結構手間がかかる。
今は本を裁断してしまって、両面スキャンするという方法もあるらしいが(今はその機材がないし、本をばらしてしまうわけにも行かないので)、見開きでひたすらスキャンした。
手元にも"Le Petit Prince"のフランス語版はあるのだが、依頼があった本は別のものなのでそれをミニチュア化してみた。A7判に縮小したものでも十分に文字は読むことができるし、何よりもカラーのイラストが入っているのは見ていて愉しい。
ページ数も96ページなので、製本したときの本の厚さも丁度良いくらい(前に作ったアリスの豆本は200ページぐらいあった)。
文庫本半分の大きさ「はん・ぶんこ」の『星の王子さま』ができあがった。

9月中にできたものはこのくらい。

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