2009年9月アーカイブ

Mon livre rien qu'à moi.

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日本橋丸善で『大きな木のような人』絵本原画展をやっていた。

優しい感じの水彩画もすてきだが、植物園、植物学者と少女という内容も好みのものだったので展示されている原画をじっくりと鑑賞、もちろん本も購入。

人はみな心の中に、1本の木をもっている。
パリの植物園。植物学者との出会い。
少女の心に、小さな芽が育ちはじめる――

* * * * * * * *

mon_livre.jpg同じ作家のもので『ルリユールおじさん』という本がある。この本もお薦め。こちらは製本職人と少女の物語。

壊れてしまった大切な植物図鑑が、製本職人の手によって蘇える。

製本に関する事柄もたくさん出てくるので、いろいろと勉強になる。

ルリユールおじさんによって蘇った本は

「わたしだけの本」

* * * * * * * *

もし本当にキチンとした本を作るのであればもっといろいろな道具や材料が必要だし、職人としての技術も要求される。それに比べたら、今やっていることなんてまだ趣味の領域でしかない。

そう、確かに

でも、

やっぱり、「わたしだけの本」って夢がある。

Mon livre rien qu'à moi.

この言葉が入っているポストカードを記念に購入。

豆本・別装幀

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昨晩、中身は全く同じものを綴じ方を変えて製本してみた。

先に作ったのは一般的なハードカバーの洋装本。普段作るのは大体がこの形。

今回試してみたのは、背の部分が顕わになっているタイプ。この本のかがり方は初めての試みで、うまくできる自信は全くなかった。

微妙にずれてしまった部分があるが、まぁ初めてにしてはまずまず(?)。

本来は見えない部分を見せるわけだから、ますます手抜きはできない。そこがシビアでもあり、気合いを入れるべき部分というわけ。本当にうまくできるようになったら、腕の見せ所になるはずだが......

背表紙が無い分、ページの開きがとても良い。またハードカバーの表紙の時よりも縦横それぞれ5ミリずつ小さいので、手にした時の感覚が微妙に違う。どちらが馴染むのかはしばらく使ってみないと分からない。

この綴じ方に慣れたら、鮮やかな色の糸でかがってみるのも良いかも。製本の仕方は他にもいろいろあるので、これを機に試してみようと思う。

中身は同じでも、装幀ひとつで雰囲気ががらりと変わるのが面白い。

本当は中身を含めてすべてオリジナルな本を作りたいのだが、残念ながらそこまでは......

豆本・完成

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先週作業途中だった豆本が完成。

革装を考えていたのだが、結局はリネンクロスで装幀した。内容を考えると革よりも布の方がしっくり来るかも知れない。

仕上がりサイズは110ミリ×80ミリ。厚さは14ミリで、手にした時の感覚が丁度良い。改めて文庫本を手にしてみると、文庫が大きく感じられる。

本文のページが一部つながったままになっていて、ペーパーナイフを使ってページを切りながら読むことになる。手元に何冊かページが切られていない洋書が何冊かあるが、読んでいないことを自白するようなものなのであまり自慢にならない。

豆本をペーパーナイフで切りながら読むのはどんな感じなのか、ちょっと贅沢な愉しみ。
できあがったばかりの本を持ってちょっと放浪の旅を。

ちなみにこの豆本の中身はヘッセの『放浪』というもの。

デジタルかアナログか

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どうでも良いことだが、テレビの右上に表示されている「アナログ」というのが目障りだ。
世の中がどんどん「デジタル化」している。もちろんその恩恵も計り知れないわけだし、PCやグラフィック、レイアウト関係のソフトがなかったら豆本をつくったりはしていなかったかもしれない。

この週末、2冊の豆本をつくった。
一つ目は今年の春に作業をしていてそのまま中断してしまっていた『フランス語動詞活用便覧』、カラー印刷で案外良い感じに仕上がった。
そしてもう1冊はヘッセの『Wanderung(放浪)』という詩文集のミニチュア版。ドイツ語の本を丸ごとスキャンしてA7判の本に仕立ててみた。

昔作った『小さい魔女』も全ページをスキャンし、ページを豆本用にレイアウトして作ったが、それと同じ。水彩の挿絵もあるのでミニチュア版とはいえカラーでちょっと贅沢。
せっかくの洋書ミニチュア版なので、洋風の装幀を考えてみよう。

豆本を作っていて思うのは、テキストを入力したり、写真や挿絵を加工したり、配置したりという作業はデジタルなのだが、印刷してからの作業はほとんどがアナログだということ。
印刷し終えた紙を裁断し、折って、穴を開けて、糸でかがっていく。表紙にしても布の裏打ちをしたり、ボール紙を切ったり、最終的に本の形になるまではどの工程も「手作業」なのだ。

そう考えてみると、どんな本を作るかを考える段階は頭で、入力にはいるとPCで、印刷された後は手を使っての作業となるわけで、「頭」と「機械」と「手」を総動員して行っていると言える。

このあたりのバランスが絶妙な気がしないでもない。

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