2009年3月アーカイブ

雑木林のモーツァルト(2)

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タイトルに(2)とあるのは、一年前に同じタイトルの日記を書いたから。

そう、1年前、串田孫一さんの随筆の朗読CDを見つけて、しばらく毎晩聞いていた。そして今日、久々に聞いてみた。

文字を追うばかりが読書ではない、ような気がする。

先日、借りていた本を返却するため市立図書館に行ったとき串田さんの文章があったので、気になった随想をいくつかコピーしてきた。久々に豆本に仕立ててみようと思い、入力作業をした。文庫本の半分の大きさ、手のひらに丁度収まるくらいの小さな本。この大きさが気に入っている。

読むための本が作りたかったので、文字のサイズも小さくなりすぎないように調整した。

豆本だからといっても窮屈にならないように心がけたら、一篇の随想が14ページに収まった。
A4用紙一枚から16ページの小さな本ができあがる。

つまり、紙一枚が一冊の本になったということ。

串田さんの随想での豆本第一号は「雑木林のモーツァルト」。

まだ仮とじの段階で、表紙はできていないが、A7サイズがぴったり収まるシステム手帳に入れて、電車の中で読んでみた。

なかなかの贅沢・・・

雑木林を歩いてみたくなった。

そういえば、林の中でのパンフルートコンサートに出かけたことがある。森の中、林の中で音楽に耳を傾ける贅沢、室内のホールでは味わうことができない自然との一体感がある。

さて、この本にはどんな表紙をつけようか。

白雪賦

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いつも鞄の中には何冊かの本が入っているのだが、その中の一冊、最近ずっと持ち歩いていて電車の中で読んでいるのが『白雪賦』という随筆集。

図書館で借りてきた本ではなく、韓国書籍を扱う書店で見つけてきたもの。1976年に発行された本なのだが、収録されている文章は1930年代から40年代のもの。日本の新書版と同じ大きさで、縦書きで組んであるので感覚的には日本語の本を読んでいるのとさほど変わらない。ところどころ漢字が併記されているので、さらに読みやすいような気がする。

書名にもなっている「白雪賦」という随筆は1939年に書かれたもの。ちょうど70年前の文章だ。「賦」は「早春賦」の「ふ」の字。

今の季節にぴったりの文章。今日は雪が降ったので尚更ぴったり。

今から見たら表現は古いが、じっくりと味わいたい趣がある。漢字で書き表せる言葉が多いため、堅い印象もあるが、かといって漢文を読み下しているほどのものでもない。
日本語の和語にあたる韓国固有の表現も豊富なので、石だけの建築物のようなものではなく、木や紙で構成された建物のような落ち着いた雰囲気がある。

週末から読んでいる交ぜ書き語の本にあるような、漢字でないと伝わらないような、なのに一部を仮名書きされてしまう語、たとえば「静謐」、「蠱惑」、「容喙」、「無辜」、「叡智」などが次々に出てくる。

韓国語の勉強と漢字の勉強と一度に二度楽しめる......いや、二重に苦しんでいるのかも。

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