自分なりの豆本

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昨日と今日の二日間、豆本のイベント「豆本フェスタ」に出店した。
慌てて準備した17冊の「花言葉」ミニチュア本も完売。それほど売れないだろうと思っていたのだが、予想以上に売れてしまい、二日目の今日はどうしようかと慌ててしまったほど。
一晩では完成品が間に合わないので、急遽製本前の状態のものを10セット準備し、会場内で製作工程の説明や実演を行うことにした。
昨日もそうだったが、本の内容よりも製本の仕方に関する質問や相談を多く受けたので、今日はその説明が出来るように製作途中の本や製作時に使っている道具を持って行った。

最近、「○○ハック」系の本が多く出ているが、「豆本ハック」とでも言うか、ちょっとした工夫で作業の効率や質が向上するのだということを紹介できればと思っている。
たとえば紙を早く正確に美しく折るための方法。折るための台とへらがあるだけで数倍も違ってくる。
それからきれいに裁断するための道具。小さい物だと、1ミリでもずれると不細工な物になってしまうが、同じサイズに裁断するためにアクリル板で定規を作る。A4用紙を縦横それぞれ半分に切るための定規があるだけで作業効率があがる。
そのほか「かがり」のための穴の位置は印刷してしまう、同じ形式のフォーマットはテンプレート化して再利用する、かがり専用の作業台をつくる、等々。
こんなことをまとめて小さな本に仕立てたら便利かも知れない、なんてことを考えてしまった。結局行き着くところは自分の豆本なのかも。
イベントでは多くの出店者がいてそれぞれ個性的な作品を展示していたが、「小ささ」を目指すのではなく、自分なりの本を作ればいいということを感じた。そもそも私の豆本は自分の勉強用ノートや教材だった。お客さんから製本について相談を受けたり、好意的な評価をいただいたりしていろいろと励みになった。

以前、豆本作りについて浮世絵と同じだというようなことを書いた。絵を描く絵師、それを彫る彫り師、そして印刷する刷り師。
創作系と製作系があるとしたら、自分は製作系の方なのだと思う。

出店する側となってお金を頂く立場になると、作品もそれなりのものでなければならない。自分の作品に値段をつけるのも容易なことではないが、出品する以上はそれなりの出来であるようにしたいし、それに見合った代金を頂けるような仕事をしなければならない。

小さなイベントであっても、プロ意識があるのとないのとでは全然違う。
やる以上は「職人」を目指したいと考えた二日間だった。

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