古書か書棚か?

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むかし、ある人とメールのやりとりをしていたときに、アンティークの書棚の話になった。

その人曰く、十数万円のアンティークの書棚があるとのこと。5桁でなく、6桁......どのようなものなのかは分からないが、とても興味津々だった。

自分の部屋にある書棚は大きなものは180センチ×90センチのもの、次に150センチ×90センチのスチール棚(一応鍵がかかる)、そして90センチの高さで幅も90センチのもの、それから90センチ×60センチの組み立て式の安い棚が4つ。そしていつも使っているライティングデスクの上の部分が棚になっている。

棚の幅だけを合計したら結構な長さになりそうだ。

スチールの棚はずっと昔から使っているものだが、アンティークとは言い難いし、ほかの棚だってホームセンターに売っているものだからたいしたものではない。

家具売り場なんてほとんど用事がないから行ったこともないし、書棚に十数万円も払う余裕など最初からない。

でもちょっと気になってしまう。

スチール棚に入っている書物はほとんどがハーブや園芸関係の本なのだが、5段ある棚の内、4段分はイギリスやドイツの古書だ。(残りの1段はなぜか韓国語と日本語の大型辞典なのだが)棚に横文字の背表紙が並んでいる様子は壮観ではあるが、スチール棚にガラスの扉(いわゆるオフィス家具)というのは味気ない。

夢中になって集めたシュティフターコレクションはライティングデスクの上の棚に並んでいる。これはいいとして、シュトルムコレクションは1000円程度の棚に窮屈に並んでいる状態。なんだか申し訳ないような......

もし、これらの本が立派な書棚に並んでいたら、と想像するとやっぱり棚が欲しくなったりもする。

だが、ちょっと冷静になって、別のことを考えてしまう。もし、十数万円の書棚を買う余裕があったとしても、たぶん書棚ではなくて、古書を買ってしまうだろうな、と。

あのときのメールでも、たしかそんな展開になったような気がする。

書棚は欲しいが、そちらにお金を使ってしまって中身がなくなるよりは、棚はたいしたものでなくても、気に入った本が手元にあることの方がやっぱり幸せなのかもしれない。

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