『晩夏』と『知的生活』

| コメント(0) | トラックバック(0)

タイトルの二つは本の名前で、どちらも愛読書。

『晩夏』は13年ぐらい前にはじめて読んで、その後何度も読み返した本。

文学全集の中の1冊だが、ある時期ほぼ毎日鞄に入れて持ち歩いていたため、カバーが破けてしまい、自分で製本クロスで装丁し直した。気に入った文章のところには鉛筆で線が引いてあるが、そこだけを集めても結構な分量になると思う。

『晩夏』以外のシュティフター作品も好きなものが多く、今でも書棚の一等席に並んでいる。

そしてもう一冊がハマトンの『知的生活』。英語のタイトルは"The Intellectual Life"。こちらはシュティフターよりも更に古く、高校の時に買ったもの。ハマトンは『知的生活』、『知的人間関係』、そして『ハマトンの幸福論』の3冊がハードカバーで出ている。

普段読むのは、講談社学術文庫のなかの『知的生活』だが、こちらも気に入ったフレーズには線が引いてある。

『知的生活』は大学に入ってから英語の原書を見つけてところどころ気に入ったところを英語で読んだことがある。

手元に、英語の教材として出版された"Selections from the Intellectual Life"という本がある。三省堂から出たもので、なんと初版は明治30年となっている。古くから教材として読まれたものであることが分かる。

さて、この二つの本、『晩夏』は長編小説で、『知的生活』は書簡体による修養書(?)だが、共通点があるように思われる。

『晩夏』の中で、青年は学識がある老人から様々なことを学ぶ。その教え方というのは授業をするとか講義をするというのでなく教え導くやり方なのだ。これはやさしいように見えてなかなか容易なことではないと思う。

『知的生活』も経験豊かな指導者が若者に宛てた助言として読むことができる。10代の時は10代なりに、20代、30代と読むところが違ったり、その時々で受け止め方が変わってくるような気もするが、少なからず影響を受けていることは確かだと思う。

先に書いた非現代的な、ロハスな生活と知的な生活、これが究極の理想のような気がする。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://waldsteig.net/mt/mt-tb.cgi/21

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 5.2.3