2007年5月アーカイブ

シュトルム・コレクション

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まるで古書店の棚のような感じ。で、コレクションと言うからには、何かしらテーマがなければならない。それが、19世紀ドイツの作家、シュトルムなのだ。
シュトルムを読んだのは20代の始め頃。そして、古書の魅力にとりつかれたのも同じ頃。この二つがたまたま重なり、シュトルムの古書(翻訳書)のコレクションができてしまった。

全部で何冊ぐらいあるのだろう、自分でもよく集めたものだと、半ばあきれてしまう。

文庫本だけでも30冊を超えていた。なのに、今では書店で普通に買うことができるのは岩波文庫の「みずうみ」の他にあるかないか......文庫本の右にある青い表紙の本は「シュトルム選集」8冊。そういえばこの本も見かけない。

下段は主に単行本。昭和の前半のものがほとんど。同じ作品なのに、いろいろな人が翻訳しているので、読み比べてみるという愉しみがある。
「みずうみ」だけでも「一日一訳」として二週間はかかる。

もう一つのコレクションであるシュティフターもそうだが、最近は古い翻訳書を見つけるのが以前よりも難しくなったように思う。

ネットで探せば出てくるのかも知れないが、なぜかこういうものは直接古書店を廻って探したいと思う。そういう意味で、古書店は「宝探し」の場なのだ。

ここ一ヶ月、シゴトが忙しくて古書店巡りもできなかった。明日は久々に神保町で宝探しをしてみたい。

小さな本

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自分で小さな本を作るようになってから、普通の本が「大きい」と感じるようになった。

最近は文庫本ですらちょっと大きく感じてしまう。自分で作る本は文庫本の半分の大きさなのだが、手のひらにスッポリと収まって、手に持ったときの感覚が丁度良いように思える。

ついでながら、本と手の相性というのもあるらしい。大学時代に使っていた辞書(韓日辞典)が割と分厚い物だったのだが、この厚さに手が慣れてしまって、それよりも薄い辞書を使おうとするとどうしてもなじまないのだ。左手は辞書の厚さを覚えているし、右手はページをめくる感覚を忘れない。

さて、話を元に戻すと、文庫本よりもちょっと小さめの本が何冊かある。豆本というほど小さいわけではないのだが、なかなか良い感じの大きさなのだ。

左の写真は、その一部。

左の二冊は普通の文庫本。

その隣の二冊は文庫本よりも一回りくらい小さい。幅88ミリ、高さ135ミリ。

真ん中にあるのはケース。

右の本はちょっと細長い。

幅75ミリ、高さ142ミリ。実はこの75ミリという幅が(自分にとって)ちょうどいい幅なのだ。

なので、自分で作る本はいつもこの大きさ。A4用紙を8等分した大きさなので、割と容易に作ることができる。

真ん中の本は100年以上前の本なのだが、印刷もとてもきれい。タイトルにあるイニシャルの装飾文字も発色が鮮明だ。しかも、ケースに入っていた方は、購入当時アンカット状態だった。なので自分にとっては、本の作り方を学ぶことができる資料でもある。

ケースの装飾も非常に細密なイラストで、これだけでもお宝。

小さな本を作ろうと思ったきっかけは、この本にあった。あれから5年ぐらい......自分でも満足できるものができるようになった(ような気がする)。

ちなみに今日の写真は全部イギリスの作家、ナチュラリストRichard Jefferiesの本。

文庫は"The Story of My Heart"「わが心の記」と"The Open Air"「野外にて」。共に岩波文庫。どちらも絶版らしい。

小さな本工房

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最近は忙しくて豆本作りの時間がない。

いま取り組んでいるのは、ドイツ語の例文集。以前作ったのは、『関口・初等ドイツ語講座』の例文を集めたもの、今のは『関口・新ドイツ語の基礎』という教材の例文を集めたもの。

もともと本が手元にあるのに、わざわざ豆本を作る必要があるのか?と自分でも思うことがあるのだが、電車の中でA4の、しかも300ページもある本を開くのは難しいのが現状なのだ。

だったら思いっきり小さくして、手のひらにのるくらいの本を作ってしまおう、という気持ちではじめた豆本作り。

4月にあった手作り豆本の展示即売会では、確かに「小さな」豆本がたくさんあった。

でも、自分が必要なのは、小さいことを追求するのではなく、「使える本」なのだ。手の大きさになじんで、なおかつきちんと読むことができるもの、これが絶対の条件で、この方針は変えるつもりはない。

たどり着いたのが今の大きさのA7サイズ。A4用紙を8等分した大きさで、ページのレイアウト作業や製本作業も手間がかからない。

写真にあるファイルは、製本前のチェック作業のために専用ファイル(システム手帳金具で作った自作品)に仮にとじたもの。製本作業の前に中身の校正が必要なので......製本完了後にミスタイプに気づくことほど悔しいことはない。なので糸でかがって表紙をつける前のチェックは大事な作業なのだ。

次の写真は、製本前の印刷が完了した状態。片面に8ページ分、両面で16ページ分印刷してある。両面がきちんと揃うように調整してある。本文はInDesignというレイアウトソフトを使用しているので、一度テンプレートを作ってしまえば、テキストを流し込むだけの作業。

つまり、製本作業とはいえ、中身の入力から印刷、製本まで一通りの作業をこなさなければならないのである。

浮世絵は絵師、彫り師、刷り師によって作られるそうだが、製本工房も似たようなものか。

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