いちばんの愛読書

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もう10年以上前からの愛読書で、もともとの表紙がボロボロになってしまい、製本用のクロスを買ってきて装丁し直した。

この本は1994年12月28日に購入したもの。この年の夏に初めてシュティフターの作品に出会って、すっかり気に入ってしまった。彩石集(「石さまざま」)や習作集などから入り、あちこちの古書店を探し回って手に入れたのがこの『晩夏』なのだ。

日付を見てもわかるように、年末の休みに見つけ出したもの。値段はなんと10000円、確かに高い。でも、ほぼ即決で購入してしまった。

『晩夏』の一部を独日の対訳教材にした『思い出』という本も同じところで見つけ(これは5000円)、合計15000円の出費だった。(この金額は福島への帰省費用だったのが、結局このお金は本に化けてしまったのだ)

そして、人に勧めてはいけない(?)本だと思う。

「誰かある人に、あるものが美しいと言うのは、その人に必ずしもその美しさを所有させることにはなりません。ただそう思わせるのが関の山でしょう。自発的にその美を所有できる人に対して、それを妨げる結果になるのは必至です。あたなには、自発的ということを予期していました。それをお待ちしていたのですよ。」

経験豊かな老人が青年に聞かせる言葉。>

ここだけを引用してもわかりにくいかも知れないが、人を導くというのはこういう事なのではないかと思う。

同じ『晩夏』に、

という言葉がある。

さて、今の教育の現状はどうなっているのだろう。

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