製本WSを終えて

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12月22日に「紙と本を楽しむ会」で糸かがり製本のワークショップを行いました。

約2時間で『銀河鉄道の夜』をはん・ぶんこサイズの本に仕立てるという、単発のワークショップとしてはかなり冒険的なことを試みですが、参加された方がみな熱心に取り組んでくださって、なんとか無事に終えることができました。

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ワークショップをやるたびに何か欲が出て、だんだんと盛りだくさんになってきています。

これが良いことなのかどうなのかは自己評価ではなく、参加された方が満足してくださるかどうかによることなのですが、ありがたいことに好意的な評価をしてくださる方が多くて、ホッとしています。

まえにも書いたのですが、わたしは、他でもできることや、他の人がやっているのとおなじワークショップはしない、というくらいのことをやりたいと考えています。具体的には、「本でない状態から本のカタチに仕立て上げる」ことをします。元々本のカタチのものを表紙をつけ替えるとか、ナカミがない束見本みたいなものを作りたいとは思わないのです。

「本でない状態から本のカタチに仕立て上げる」とは、ナカミが印刷された紙を折ったり、切ったりして折丁を作り、綴じるための穴を開けて、表紙と一緒に糸でかがるという一連の工程を言います。ナカミを印刷するための手間を考えたら、白紙のノートの方が何倍もラクです(準備する側も、参加する側も)が、それは書物とは呼べないので(相当な頑固者ですね)。

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今回、ワークショップの依頼をいただいて、最初はいつものように洋古書の絵本を仕立てようかと考えていました。

でも、作るだけで終わらせたくないし、実際に読んでもらえそうなものはなにかと考えたとき、主催者のまんまる〇さんが『銀河鉄道の夜』がお好きで、またそのイメージの作品を作っていることを思い出し、ならばと思い立って作業に取りかかりました。ワークショップの10日前のことです。

InDesignでむかし作ったレイアウトを見直して(縦書きのものは殆どなくて、流用できそうなものがなかったのです)、テキストフレームの位置とサイズを設定し、青空文庫のテキストを流し込んで、仮に印刷・製本して・・・

テキストのサイズや行間は前に作ったものでちょうど良いかなと、段落スタイルはそのまま流用しました。本のサイズが文庫本の半分ですが、あまり小さすぎて読みにくくなるのは避けたかったので、まぁ大体このくらいで大丈夫かなと。ルビが入るのでそれが読めなくなっては意味がないですし。文字のサイズは12Qで、さほど小さいとは感じないのではないかと・・・

まず、単純にテキストを流し込んだだけのものを印刷、製本してルビの部分に印をつけていきます。直接書き込んだり、入力の後でチェックを入れるので、この作業は紙媒体で行います。仕上がりと同じカタチの方が作業はしやすいので、「はん・ぶんこ」の本にするのです。

糸でかがってあって背表紙がない、この造本様式は仕上がったときよりも、むしろこのチェック作業時にとても力を発揮します。どのページも平らに開くので、書き込みがしやすい、大きすぎないので、作業スペースが狭くても大丈夫、なんなら電車の中でも邪魔にならないし。ポケットに入れて持ち歩くのにも便利。良いことづくしです。

紙でのチェックを終えたら、InDesignでひたすらルビをふる作業をします。もともとのテキストでは漢字のすぐしたにルビがあるので、ルビの部分を切り取り、該当する漢字を選択して、ルビの設定をして貼り付ける(なんだか訳が分からないことを書いていますね)という作業を延々と・・・なんだかんだで半日ぐらいやっていたかも。で、よくあることですが、後で見落とした部分に気づくという・・・

ルビを設定した状態でもう一度印刷、製本してもう一度チェック作業を。見落とした部分を再度修正して、金曜日の午前中に必要な部数(10枚×予備を入れて14セットで140枚!)印刷しました。

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月いちでやっているワークショップは、毎回同じようなことをするので、印刷したものをそのまま持って行って、参加者が折って折丁を作ることから始めます。ただ、今回の単発WSではこれをやると時間のロスになる可能性が高いため、どうしようか悩みました。

最初に4つに切り分けて順番にそろえておいても良いし、なんなら折って穴を開けておいても良いのですが、できればそれはしたくありませんでした。

下準備を済ませた状態で、「綴じ」だけやってもらうのも一つの方法ではあるのですが、それではいけない(やっぱり頑固者ですね)と、心を鬼にして(!)折り(の一部)と穴開けの工程は当日その場でやってもらうことにしました。

1枚の紙を3回折るとA7サイズになるのですが、一回目の折りを終えた後、二回目の折りは切り離すことにしました。で、三回目の折りだけ当日やったわけです。もともとがA4の紙であった痕跡が残るように。でもこのことは説明する余裕がありませんでした。

「はん・ぶんこ」はA4用紙の1/8サイズです。本を作る際に気をつけなければいけないのは、紙の繊維の流れ「紙目」なのですが、A7サイズの本を作る場合、A4「横目(Y目)」の紙を使います。この場合、一回目の折りは抵抗なく素直に折ることができます。二回目の折りは逆目になるので、折りにくくなるのです。このサイズの本だと、折りのズレやシワが気になることもあるので、ここで断裁してしまうのです。三回目の折りは順目ですから抵抗なく折ることができます。

こういうわけで、天地は断裁された状態の折丁ができあがりました。一回目の折りのところはまだつながっているので、綴じ終えてから、あるいは読みながらペーパーナイフで切ってください、という趣向です。

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ワークショップでは本を綴じるための工程をできるだけたくさん盛り込んでみました。十分に説明する余裕がなかったので、言い忘れたことや簡単なアドバイスをいくつか書いておきます。

  • 表紙を作る際、芯になる厚紙を「裏側」に貼るため、位置を決めるのが難しくなる場合があります。今回のははがきサイズだったのでさほど苦労はなかったかと思いますが、大きめのものだったり、柄やデザインの都合で位置をきちんと決めたいときは、トリミングのための枠を作ると便利です。透明(半透明でも可)な下敷きやクリアファイルに、本のサイズの枠を書いて、その枠のちょっと外の部分にピンで穴を開けると、裏側から芯材を貼るときに位置を合わせやすくなります。表紙を大量に作る場合、印刷位置が同じであれば、L字型のガイドを作るという方法もあります(←これについては、指南で説明する予定です)。
  • 表紙の芯材を貼った後で、四辺を裁ち落とす定規は、残したい幅に厚紙を切って定規に両面テープで貼り付けると簡単にできます(簡単とはいえ、多少のコツはあります)
  • 表紙の芯材の角を2ミリ開けて45度に裁ち落とす定規は、45度の三角定規を2枚使って作ることもできますが、大きくなってしまうので、下敷きを45度に切って、先を2ミリぐらい切ったものを定規に貼り付ければできます(これは面倒かもしれないので、希望があればまとめて作った方が良いかもしれないです。希望があればまとめてパーツを発注しようと思います)。
  • 綴じる前に、表紙芯材の折ってある部分だけのり付けするのですが、隙間ができないようにきっちり貼ると見た目が美しくなります。へらをうまく使うときれいに仕上がります。
  • 穴を開ける台は、それこそ当日会場で作った即席のものですが、本体と同じ幅(105ミリです)なので、両端をきちんと揃えて穴を開ければ位置が揃います。実際に作る幅の台を作った方が手間なくきれいにできるでしょう。「はん・ぶんこ」の台はA4サイズの厚紙1枚から二つ作ることができます。今回作ったものは両端から55ミリ、93ミリのところに筋を入れて、両端をマスキングテープでつないだだけの簡単な仕組みです。台の下にコルクボードや段ボール、または当日ご覧になったもの(ほんと間に合わせなので知っている人だけが知っている)を貼り付けておくと机に傷がつかなくて安心です。
  • 穴を開ける工程は、当日使ったようにピンでも十分にできます。ただ、ピンだと短くて持ちにくいので、たくさん作るならば目打ちのようなものがあるとラクです。
  • 穴を開けるためのガイドも、本のサイズと同じ幅で作っておけば、穴の位置が揃うのできれいに仕上がります。厚紙で作っても良いし、透明な下敷きを必要な幅に切って作っても良いかと思います。
  • かがりの糸は、基本的に丈夫なものであれば何でも良いと思います(製本の本には麻糸と書いてありますが、せっかく背のかがり目を見せるのですから色があっても良いかなと、また糸によっては単色よりもグラデーションがあるものもあるので、綴じ上がったときに色が変わってすてきです。
  • 今回はあえて太めのこぎん刺しの木綿糸を使いました。草木染めの優しい色が良い感じでした。
  • 糸の長さは、本の縦の長さ(今回のは105ミリ)×表紙と本文折丁の数+約20センチぐらいです。今回は大体150センチぐらいでした。
  • かがりの作業の際は、机の高さよりも、なにか15センチぐらいの台(重たい本)の上でやるとやりやすいかと思います。
  • かがり台を使うやり方と違って、自由に持つことができるので、やりやすい反面、糸の引き具合や締め付けにムラができる傾向があります。基本的には台の上に載せた状態で作業するものと考えてください。クリップで隙間のところと開いたところを押さえる意味は、やってみれば納得いくと思います。やっているうちに自然に行き来できるようになってきます。
  • かがりの工程中、なかの二カ所は、「素直に進行方向に糸を引いた状態でクリップを持ち上げた時にできた隙間から入る」ということだけ覚えておけば自然に分かってきます。綴じ上がったときに目が規則的に並んでいればOKです。
  • かがりの際、糸の引き加減が一定になるように心がけましょう。最初はなかなかコツがつかめないかもしれませんが、これは「慣れる」しかないので、なんとも言えないのですが。初めのうちは「緩い」ことが多いので、ちょっときつめにすることを意識すると良いかもしれません。(逆にきつくしすぎると背が凹んだ状態になってしまうので、ほんと感覚的に身につけるしかないです)
  • 綴じ終えて、表紙ののこり3辺を包むときは、先に天地を、その後小口の順で。本の厚さ分だけなにか下に台を置いて平らになるようにして作業するときれいに仕上がります。下に敷紙をおいて、糊をつけたらそのまま敷紙ごと折り返すときれいに仕上がります。へらを使ってきっちり押さえてやると見た目もきれいですし、丁寧な仕事にみえます。
  • 表紙を包んだら、内側に本のサイズより2、3ミリぐらい小さく切った紙を貼って完成です。
  • 今回は、表紙をハードカバー仕様にしてみましたが、文庫本のようにソフトカバー仕様の方が良ければ、A4用紙を105ミリで横長になるように切って、半分に折ったものをさらに半分に折って本文と一緒に綴じるという方法もあります。これだと本全体が柔らかいので、もっと気軽に読めるのではないかと思います。
  • 普通の本と違って、背表紙がないためタイトルが分からなくなってしまいますが、A4用紙を105ミリで横長になるように切って、カバーを掛ければすむことです。
  • 背が露出していて不安定に見えますが、何かに引っかけて切ってしまうと言うことでもない限り、簡単には切れません。むしろ糊で固めてしまうよりも自由であるため負荷がかからないかなと思います。私が実際に作って、相当酷使した本でも、いままで糸が切れてしまったとはありません。
  • 今回一本の糸だけで綴じるやり方をご案内しましたが、これが特別な道具を必要とせず、どこでも綴じられるやり方だからです。かがり台がないとできないとか、固定しないとできないやり方では、工房以外でやることは不可能です。また、どこでもできるからこそ、そとでワークショップができるのです。喫茶店とかでもできるやり方なので、もう一度復習したい、あるいは挑戦してみたいという方は、復習レッスンもできます。(この綴じ方は、栃折久美子先生の本で紹介されているやり方を私なりにアレンジしたものです)
  • 綴じの前段階(印刷のための原稿を編集する方法など)について、興味がある方は、別途ご相談ください。

『銀河鉄道の夜』製本WS

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全然ブログ記事を書いていませんでした。

前回のが7月の「紙と本をたのしむ会」ワークショップの案内でしたが、今月22日(日曜日)に第2回の開催が決まり、また製本のワークショップをすることになりました。

直前の告知になってしまいましたが、糸かがり製本に興味がある方の参加をお待ちしております。

IMG_2042.JPG今回は『銀河鉄道の夜』を「はん・ぶんこ」サイズの本に仕立てます。

この作品はそれこそ様々なかたち(サイズ)で書店に並んでいますし、青空文庫などネットで読むこともできるので、わざわざ製本する必要があるのかと考えてしまいますが、書店にあるのは文庫本サイズかそれよりも大きいものばかりですので、あえてそれよりも小さいものを!という趣旨です(それだけではありませんが・・・)。

文庫本のちょうど半分(なので「はん・ぶんこ」と呼びます)の本は、手のひらサイズで感覚的にはスマホに近いかもしれません。

A4用紙を3回折るとこのサイズになり16ページの折丁ができます。これを10折(160ページ)と表紙とを一本の糸で綴じるやり方を案内します。

※折丁の数がもう少し少なめだったら、紙を折るところからはじめて、かがるための穴をあける工程もと考えていたのですが、表紙を作る工程もあるので、本文に関しては下準備をしておく予定です。

ワークショップ概要

日時:12月22日(日曜日)11:30~、14:00~ (所要時間は約2時間の予定です)

人数:各回6名

料金:3500円(材料費込み、当日払い)

受付:12月18日(水曜日)の20:00からメールで受け付けます(先着順)

申し込み方法などについては、また後日この記事に追記します。

■2019年12月17日追記

参加申込を12月18日(水曜日)の20時から受け付けます。

小さな本工房まで◆メール◆でお願いします。(アドレス:tiburius@gmail.com)

返信はPCから行いますので、PCメールを受け取ることができるように設定をお願いします。

メールタイトルは「紙と本をたのしむ会ワークショップ」としてください

本文には以下の項目をお書きください。

◆参加希望時間(11:30、14:00のどちらか、どちらでもかまわない場合はその旨お知らせください。状況により調整します)

◆参加希望者氏名(複数名の場合は2名までとします)

◆ワークショップに期待すること、要望などご自由に

よろしくお願いします。

紙と本をたのしむ会

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7月21日、本の街神保町で「 紙と本をたのしむ会」というイベントがあります。

こちらで糸かがり製本のワークショップを行います。

私は現在、月いちで製本の講習をやっているのですが、基本的には糸でかがること、白紙のノートではなくナカミがあるものを綴じることの二つを原則としています。なので糸を使わない綴じ方や、すでに綴じてあるものの改装などはやらないことにしています。

今回のワークショップも、この原則でご案内します。

詳細はまだ確定ではありませんが、2時間程度で本の形に仕立て上げるというわりと盛りだくさんの内容になるかと思います。

aaa.jpg

A7サイズの本を作ります。普通の文庫本はA6ですから、その半分の大きさです。文庫本の半分だから「はん・ぶんこ」とよんでいます。

写真は『伊勢物語』です。

実際に作るものはこれとは別のものになるかもしれません。

分量的には5折80ページ、6折96ページ、あるいは7折112ページぐらいになるかなと。

ナカミがまだ決まっていないので・・・

bbb.jpg

表紙は厚紙を芯に和紙を貼って仕立てる予定です。

もっと単純なやり方(表紙をハードカバーにしないやり方も説明する予定です)でも良いのですが、せっかくなので「いろいろな」工程を盛り込みたいなと。

「綴じ」そのものは糊を使わずに1本の糸だけでかがるのですが、表紙をハードカバー仕様にする場合、糊やナイフを使う工程も入ってきます。

ちょっと工数が多くなりますが、

  1. 1枚の紙を3回折って16ページ単位の折丁を作る
  2. 表紙の芯材に和紙を貼る
  3. 表紙の芯材まわりを一定の幅で、そして角を45度で裁ち落とす
  4. 本文と表紙に穴をあける
  5. 1本の糸だけで綴じる
  6. 表紙を糊付けする
  7. 本文をペーパーナイフで切る

といった手順になります。

ハードカバー仕様でない場合は、2.、3.、6.の工程を省くことができるので、もっと単純になりますが、やり方の一つとして知って頂きたいことやコツなどもご案内できるので、それはそれで意味はあるかなと。

また、あらかじめ紙を切り分けて16ページ単位の折丁を事前準備しておけば、1.と7.の工程もなくなって、結局4.と5.だけになってしまうのですが、本がどのようにしてできるのかを知る機会にもなるので、これはぜひやって頂こうと思っています。

時間、料金、人数等にについては、また後日お知らせします。

■7月11日追記

時間:11:30~13:30、14:00~16:00(各回2時間)

人数:各回6名

料金:3500円(材料費込み)必要な道具類はこちらで準備します

受付:7月17日、21:00から、メールで受け付けます(先着順)

■7月15日追記

ワークショップの参加申込を7月17日21時からメールにて受付します。

  • 小さな本工房まで◆メール◆でお願いします。(アドレス:tiburius@gmail.com)
  • 返信はPCから行いますので、PCメールを受け取ることができるように設定をお願いします。
  • メールタイトルは「紙と本をたのしむ会ワークショップ」としてください
  • 本文には以下の項目をお書きください。
    ◆参加希望時間(11:30、14:00のどちらか、どちらでもかまわない場合はその旨お知らせください。状況により調整します)
    ◆参加希望者氏名(複数名の場合は2名までとします)
    ◆ワークショップに期待すること、要望などご自由に

よろしくお願いします。

スキマインタビュー

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かつて雑司ヶ谷の鬼子母神手創り市などでご一緒した「さくはんじょ」のあまのさくやさんが「スキマインタビュー」というのを始められました。

ツイッターで見て、面白そう!と思わず反応してしまったのですが、いきおいでインタビューをうけることになりました。

小さな本工房の「はん・ぶんこ」は、まさにスキマ時間に活用するための本というコンセプトだったので、これはまさに!といった流れなのかもしれません。

手創り市でお隣だったことも何回かあって、ちょっと話をすることはあったのですが、こんなにまとめて話すことはなかったので、わたしが普段考えていることや無意識の中に思っていたことをうまく掘り出して(さくはんじょさんははんこを彫るひとです)、まとめてくださいました。

お時間がありましたらぜひご覧くださいませ。

スキマインタビュー:満員電車で読める本を作った人(前編)

スキマインタビュー:満員電車で読める本を作った人(後編)

ワークショップについて

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2月10日開催の「紙me」製本ワークショップについての追記です。

予定通り、2月1日の夜8時から受け付けを開始したところ、ほぼ1日で定員を超過してしまい、現在、新規の受付は行っておりません。

何名かの方から、指定したアドレスにメールが送れないというご指摘を頂きました。なんらかのかたちでご連絡を頂いた方にはお返事を差し上げることができたのですが、チャンネルが複数になると管理しきれないこともあり、原因を探り改善を図らなければならないと考えています。

また、逆にこちらから予約確認の返信メールをお送りした際にエラーが発生し、他のアカウントから返信をするという事態が生じました。これについても、今後検討が必要かと思います。

申込みを頂いた方へは、ほぼ希望の通りの時間でお席を準備しました。こちらからのご案内メールをお送りした際に、確認のため返信をお願いしているのですが、まだご返信いただいていない方がいらっしゃいます。

席を確定するために、ご協力お願いいたします。

申込時に、要望をお聞きしたのですが、ほとんどの方は製本が初めてとのことでした。できるだけ丁寧にとは考えていますが、限られた時間で手際よくご案内できるか多少不安があります。

わたしがこれまで行ったワークショップでは、ある程度下準備をした上で、当日は糸でかがることと表紙の仕上げの工程に専念していただく内容でした。

今回は「書物」がどのようにしてできるのかを知っていただくことに重点を置きたかったので、表紙はきわめてシンプルなカタチにします。

そのかわり、1枚の紙を「折る」ところから始め、「穴をあけて」「糸でかがる」という一連の工程を体験していただきます(このスタイルのワークショップを別のところで毎月一回やっています。ご興味がある方はお問い合わせください)。製本の「かなめ」となる部分、つまり綴じることに専念するわけですが、ワークショップの工程では「切る」作業や糊を使って「貼る」作業はありません。

ハードカバーの上製本をつくるとか、文庫本の改装といったワークショップと違うところがいくつかありますので、あらかじめご承知おきください。ほかでもできることや、他の人がやっているのとおなじワークショップはしない、というくらいのことをやりたいのです。

ワークショップでの製作過程、完成品をブログやSNSなどに載せることの可否について問い合わせがありました。これに関してはまったく問題ありませんが、ほかの参加者が写らないようご配慮願います。

体験のあとで、自力で製本するための資料がほしいというリクエストをいただきました。当日配布できるような簡単なものを作成する余裕がなくて申し訳ないのですが、以前つくった手順書がありますので、お時間がある方は先にちょっとでも眺めておくと流れがつかみやすくなるかもしれません。

[こちら]に簡単な手順説明と練習用教材(それぞれPDFファイル)がありますので、参考にしていただければと。

また、このブログからトップページに行きますと、お知らせの下に「糸かがり手製本指南(かがり編)」があります。糸でかがる工程を写真で説明してあります。写真の数が多く、かえって分かりにくいかもしれません。上に書いた手順説明をあわせてご覧頂くと少しは理解しやすくなるかもしれません。

当日お持ちいただくものは筆記用具ぐらいで、特別必要なものはございません。ワークショップではナイフなどの刃物、糊は使用しませんが、針を使いますので、怪我のないようお気をつけください。綴じ終わってからページを切る工程はその場でやっていただいてもかまいませんし、持ち帰って読むときに切ることも可能です。

綴じ終わってから糸を切れば、再度綴じ直すこともできます。(糊を使わない理由の一つです)

以上、ワークショップについてのお知らせでした。

製本ワークショップ

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前回の記事から半年も経ってしまいました。

しかも、タイトルが同じ・・・

004.jpg

2月に行われる紙meでワークショップをします。

イベントは2月10日と11日の二日間ですが、小さな本工房は10日のみ出展し、糸かがり製本の案内をします。

写真のように背の部分を糸でかがって本を仕立てます。背表紙がなく、かがりの目が露出した状態の本をつくります。

実際のページ数はこれよりも少なくなります。


◆ワークショップ概要

  1. 1枚の紙を折って16ページの「折丁」をつくるところから始めます。
  2. 表紙を含めた複数の折丁を1本の糸でかがり、一冊の本に仕立てます。
  3. 綴じ終えた本は最後にペーパーナイフでページを切りながら読みます。

◆ワークショップ趣旨

  1. 紙の目について知っていただきます。特に本をつくる上では逆目の紙を使うと開きにくいものになってしまいますので、目的に合った紙を使うことが重要です。
  2. 一冊の本が16ページ単位の折丁で構成されていることを知っていただきます。ワークショップではA4用紙に16ページ分のデータを印刷したものを折るところから始めます。折りの工程を通して、紙の目を感覚的に体験できるはずです。
  3. それぞれの折丁にかがるための穴をあけて製本します。本格的な道具を使った工芸的な製本ではなく、1本の糸だけでかがるやり方です。最初は難しく感じるかもしれませんが、いくつか練習すれば自力でできるようになります。
  4. 綴じ終えた段階では、いくつかのページは袋とじ状態になっているためそのままでは読むことができません。昔の洋書のようにペーパーナイフで切りながら読むのです。
  5. いま、たいていの本は無線綴じでつくられていて、「平らに開く本」というのはほとんどありません。作り方を変えればどのページも平らに開くものができるのだと言うことを知っていただくのが目的です。そのために、わざと背表紙がないスタイルのものを案内します。
  6. 今回つくる本では、紙をムダにすることなく使い切ります。工芸的な製本では、綴じ終えた後で背をノリで固め、背以外の3辺を綺麗に切りそろえます(化粧裁ちといいます)が、あえてこういったことはしません。化粧裁ちによってゴミが出ること、ノリを使うことによって綴じ直すことが難しくなることをなくすのです。
  7. 「書物をつくる」ことにこだわります。なにも印刷されていない紙でノートをつくるのではなく、ナカミがあるものをつくっていただきます(ページの面付けや紙の折り方、綴じの順番など、書物ならではの仕事が増えますが)。

003.jpg綴じ終えて、ペーパーナイフで小口を切るところです。

写真では分かりにくいかもしれませんが、一般の本にある背表紙がないので、フラットに開きます。

開いた状態の真ん中の折り目のところに糸が通っています。折丁の内側と背の外側を行き来することによりばらばらの折丁が綴じられていくのです。

本の中身についてはまだ決めていません。古い洋書絵本をと考えています。


◆日程および受付について

  1. 小さな本工房の出展日は2月10日(土曜日)のみです。
  2. 時間は11時から18時まで、2時間の枠で3回を予定しています。
    開始時間は11:30、13:30、15:30を予定しています。
  3. 金額は材料費込みで3000円です。
  4. 一度にご案内できる人数は6名程度の予定です。
    希望者多数の場合、若干増やせるかもしれません。
  5. 事前予約制とします。
    予約の受付は2月1日(木曜日)の夜からの予定です。
    予約の案内は後ほど追記します。

以上、ワークショップの案内です。今後随時このページを更新して行く予定です。直接関係ないことについてはTwitterでつぶやくことがありますので、ご興味がある方はイベント前だけでもフォローしてくださいませ。

◆受付終了について(2018年2月3日09:00追記)
各回とも定員を超えたため、受付を終了しました。ありがとうございました。
後日、同様のワークショップが他の場でできないか検討します。ご興味のある方はご連絡ください。

◆受付について(2018年1月31日08:30追記)

2月1日20時からメールにて受付します。

  • 小さな本工房まで◆メール◆でお願いします。
  • 返信はPCから行いますので、PCメールを受け取ることができるように設定をお願いします。
  • メールタイトルは「紙meワークショップ」としてください
  • 本文には以下の項目をお書きください。
    ◆参加希望時間(11:30、13:30、15:30のなかから第一希望と第二希望を)
    ◆参加希望者氏名(複数名の場合は2名までとします)
    ◆ワークショップに期待すること、要望などご自由に

今回製本するのは、写真の絵本を予定しています。約100年前の本です。
1枚16ページ、6枚なので全96ページになります。

002.jpg

製本ワークショップ

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7月15日(土曜日)に活版TOKYOで製本のワークショップをします。

今年の活版TOKYOのテーマは「喫茶店」です。神保町の喫茶店コースターも人気で、これを集めあるいている方も多いようです。

今回、集めたコースターを貼ることができるスクラップノートを作ろうという企画です。

1回目:12:30~13:30
2回目:14:00~15:00

活版TOKYOで去年、一昨年行ったワークショップとやり方は同じですが、作るモノを少し簡単にしました。

これまでは1折16ページ、12ページの本やノートだったのですが、今回は厚みのある紙を数枚綴じる、ちょっとシンプルなものにしました。イメージとしては二つ折りカードを数枚糸で綴じた感じ、でしょうか。

コースターを貼るための台紙ということなので、厚みがあった方が良いだろうと、それから糸でかがることで若干の隙間ができるので、実際に貼った後の収まりがいいかな、と。

kagari.jpgまだサンプルもできていないので、写真でご案内することができないのですが、外から見るとこんな感じです(ページ数はこの半分くらいですが・・・)。

表紙と二つ折りにした厚紙を4枚か5枚を一本の糸でかがることで一冊の本(ノート)に仕立てます。

普段目にする本やノートは背の部分が見えませんが、これは敢えて背表紙をつけないやり方。理由はいろいろとあるのですが、背表紙がないことによってどのページも平らに開くのです。

今回はスクラップ帳ということになっているので、特に写真やコースターなどの紙モノを貼るという用途を考えると、平らに開くというのはとても合理的かなと思います。

活版TOKYOだけの企画ですので、表紙は今回特別限定のものを使います。

hari.jpg今回は時間の関係上、全工程をご案内することは無理なので、表紙と本文はあらかじめ下準備をしておき、かがりの工程と表紙の仕上げの部分を体験していただく予定です。

やり方を覚えれば、ご自分で白紙のノートを作ることもできますし、これをきっかけに本格的に製本に取り組んでみたいという方がいらっしゃれば、また別にご案内します。

 


◆2017年7月12日 追記◆

◆ワークショップに対する考え

予約申込みについて説明する前に、ちょっとだけおつきあいください(「ちょっと」という割には長いです)。

活版TOKYOでのワークショップは今年で3回目になります。

一昨年は6人×3回、昨年は私の都合で1回のみ6名と非常に限られた方のみのご案内となりました。特に昨年は6名ということで、活版TOKYOのサイトでワークショップ告知があった時点ですでに予約できない状態になってしまいました。

これに関しては、大変申し訳なく思っており、ある意味、公平感がなくなってしまったと反省しています。そのため、今回は公式サイトで案内されてから(7月8日にアップされました)、数日の間をおいて一斉に受付することにしました。

今回は二回実施、募集枠は各6名ですので、合計12名の予定です。

昨年は、予約開始時間早々に申込みメールが届き、一時間ほどで定員に達してしまいました。

これはとてもありがたいことなのですが、一時間後には定員に達した旨お知らせしたことにより、本当は興味があるのに・・・と思いつつも、あきらめられた方が多くいらっしゃることも後ほど知りました。(個別に連絡を頂き、別の場でご案内した方もいらっしゃいましたが)

この反省を踏まえ、今回はどうしようかとずっと考えてきました。どういうことになるか、とても不安なのですが・・・

興味がある方は、まず申込みメールを送ってください。前回は定員に達した時点でその旨告知しましたが、今回は一定時間受付を中断せずに続けます。

受付登録は各回先着順としますが、定員到達以降に届いたメールは「キャンセル待ち」登録として、別途ご案内することにします(24時の時点で判断します)。

「キャンセル待ち」の扱いですが、状況をみて対応を考えています。定員を若干増やすか、他の時間にできないか、あるいは活版TOKYOが終わってから別のところでご案内するか、等々。時間と場所を変えてでもやってみたいという方がいらっしゃれば、その意思だけでも伺っておこうという趣旨です。

可能であれば、一回の参加枠を拡大することも考えられるのですが、製本を初めて体験されるかたが多い中で一度にご案内できる人数はどうしても限定せざるを得ません。これに関しては、私自身苦い記憶がありますので、当分は大人数でということは予定していません。(以下はそのときの独り言)

一週間前のWSで参加した方のひとりが、この人はなにも教えない!とおっしゃって途中退席しました。

こんなことは初めてのことで、わたしこそ途中退場したかったのですが、ほかの9人の参加者が無事に終えられるようにさいごまでやりきりました。

たしかに、いちいち全部を教えていたら時間がいくらあっても足りないし、10人がみんな同じようにできるかというと、とうぜん違うわけだし。

わたしは、先に一通りの作業を見てもらってから、参加者が実際に手を動かすようにと考えていたのですが、みんな同じように進めるべき!という声が上がって、そのあとは収拾がつかない状況に。

みんな個別に呼び出すので、結局、誰に何を教えたのか、なにを教えきれなかったのかも分からずに、なんとかかんとか完成まで導いた感じ。

ひとの意見を聞かないというのではありませんが、やっぱり指導する側としては信念に基づいてキッチリとやるべきだったと反省しています。

そもそも、1時間半から2時間で、10人を相手にやること自体が無理だったのかも。前回は先に実演、その後実習というカタチで余裕で完成させられたのだから、やっぱりやり方に問題があったということなんだろうな、と。

こういう事情ですので、一度にご案内する人数について大幅に増やすことは難しいので、他に日程をきめてご案内するほうが良いのではないかと考えています。

 


◆受付について

本日20時からメールにて受付します。

  • 小さな本工房まで◆メール◆でお願いします。返信はPCから行いますので、PCメールを受け取ることができるように設定をお願いします。
  • メールタイトルは「活版TOKYOワークショップ」としてください
  • 本文には以下の項目をお書きください。
    参加希望時間(12:30開始または14:00開始のどちらか)
    参加希望者氏名(複数名の場合は2名までとします)
    「キャンセル待ち」の場合の希望(活版TOKYO以外でやりたいか、見学だけでもしたい、など)があればご自由にお書きください。

以上です。長文、大変失礼したしました。

◆2017年7月13日 6:40追記

7月12日24:00以前に各回定員に達してしまい、現在キャンセル待ち登録とさせていただいています。

お申し込みいただいた方には今朝6時以降にご連絡を差し上げました。もし連絡が無いという方がいらっしゃれば再度メールを送ってください。

活版TOKYOのイベント外でも、同様の体験ワークショップができないか検討しています。ご希望があればお伝えください。

また、1名あるいは2名程度でしたら、後日喫茶店などでご案内することも可能ですので、ご連絡ください。

かがりの工程と仕上げの部分であれば1時間~1時間半ぐらい、個別の講習となるため、丁寧にご案内することが可能です。

ハーブの本

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IMG_0836.JPG

先月、洋古書店でこんな本を見つけました。

文庫本よりも若干大きく、天地と小口に金箔が施されています。

古書というほど古いモノではなく、2013年にフランスで出た本です。

70の薬草についてのテキストと図版が見開きになっています。

手製本を始める前、ハーブに興味を持って、あれこれ資料を集めました。

25年ぐらい前のことですが、日本で出版された本はそれほど多くもなく、見つけ次第買い集めていました。ただ、それらがどれも似たり寄ったりであることに気づき、大部分は手放してしまいました。その反動で外国の本、しかも「いま」のものではなく、ちょっと昔の本を集めるようになりました。

ハーブを軸としつつも、植物のフォークロアや花言葉の本などを集め、スクラップブック風のノートを作っていました。

最近はほとんど手つかずで、まったく進んでいないのですが、この本を眺めながらなにかカタチにしたいなぁと、考えているところです。

はん・ぶんこのための道具

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私がつくる本のサイズは、基本的にA7判です。文庫本のサイズがA6判で、その半分なので「はん・ぶんこ」と呼んでいます。

なぜこの大きさなのかというと、A4用紙を「無駄なく」使うことができるから。単純にA4用紙を縦横半分に切り分けて、それを折って糸でかがるだけで完成。化粧裁ちもしないので、ゴミがまったくでません。

つくる本の大きさが常に同じだと、効率的に作業できるようになり、また量産も可能になります。そのために私が使っている道具を一部ご案内します。

◆A4用紙を切り分けるための定規

はん・ぶんこはA4用紙横向きで、片面に8ページ、両面で16ページ配置します。(このレイアウトはInDesignというソフトを使って製作しています。)

A4用紙のサイズは297ミリ×210ミリなので、これを縦横それぞれ1/2に切り分けます。すなわち長辺297ミリの半分(148.5ミリ)と210ミリの半分(105ミリ)のところで切るわけです。

これをいちいち測ってから切るのは手間ですし、正確に切るのも容易ではありません。なので、最初から148.5ミリ幅と105ミリの板を準備します。これを使えば簡単に、かつ正確に切り分けることができます。

◆折丁にかがり穴をあけるためのガイド

A6サイズに切り分けて、16ページ単位で折丁を作ります。これを糸でかがるために、さきに穴をあけます。

折丁を一冊分まとめてのこぎりのようなもので一気に目引きする方法や、一折ごとに外からナイフで切れ目を入れる方法、そして内側から一折ごと穴をあける方法など、いくつかやり方があるわけですが、私がつくるのものは「支持体」を使わずにリンクステッチのみでかがるので、外側からあける方法はとらず、内側から穴をあけることにしています。

以前は折丁を作って(つまり折った状態で)傾斜のついた木製の台にのせて一折ずつあけていたのですが、手間がかかる上にちょっと油断すると上下の位置がずれたり、折り目の線上からずれたりと、数が多くなるとちょっとしたストレスになっていました。

IMG_0723.JPGこれを改善するために作ったのがこれです。

A6サイズの透明アクリル板(写真は保護紙がついた状態です)の中央(つまりここが折丁の折り線になります)に4つ穴をあけただけのシンプルなモノ。

これまで、折る→丁合→かがり穴をあけるという順序しか考えていなかったので、折ったモノにどうやって穴をあけるかということが課題だったわけですが、丁合→穴開け→折りの順にしても結果は同じだし、平らな状態で穴をあけることができるので、格段に効率化し、また位置のズレも起こりにくく(ほとんどあり得ない)なりました。

手順を変えただけでここまで変わるのかと今更ながら驚いています。これまで10年間、面倒だと思いつつも、こういうものだと無理矢理納得していたことが恥ずかしいくらいです。

◆表紙の周囲を裁ち落とす定規

IMG_0729.JPGはん・ぶんこの本でも、普段自分が使うモノは厚紙を折っただけのモノを表紙にしているので、これもA4用紙一枚で一冊分です。ゴミが出ないし、実際の使い勝手はこちらの方がずっと良いなと考えています。

もし、ハードカバー仕様にするのであれば、芯材にするボール紙に表紙の紙を貼り、その周囲(四辺を13ミリ~15ミリ)と角(2ミリの隙間を空けて斜め45度)を裁ち落とします。

芯材を貼る前に位置合わせをして、先に切っておくという方法もあるのですが、私は、先に貼って後から周りを切ります。この方が正確だし、見た目(最終的には見えなくなってしまいますが・・・)も美しい。

このときに使う定規です。市販の35ミリ幅の定規に貼り付けて使うアクリル板を準備しました。(以前は45度の三角定規を使っていました)角のところが2ミリほど平らになっているので、二枚を並べると自動的に2ミリ分の隙間ができる仕組みになっています。

これはワークショップに参加した方々の反応も良くて、欲しいという要望がたくさんありました。

以上、3種類のツールをまとめて作ろうと(専門の業者さんに発注するのですが)考えています。発注数によって値段が若干安くなるようなので、ご希望を伺いたいと思います。

ご希望の方は小さな本工房まで◆メール◆でお願いします。

◆◆追記◆◆

今回ご案内したものはアクリル板の加工業者さんにまとめて発注しています。

1枚だけよりも、同じものを複数枚まとめて作ると安くなります。

今回ご案内したものは以下の金額でおわけします。

◆148.5ミリ×300.0ミリ、3ミリ厚→300円

◆105.0ミリ×300.0ミリ、3ミリ厚→250円

◆45度裁ち落とし用のパーツ→2枚で500円(お手持ちの定規に貼り付けてお使いください(35ミリ幅だとピッタリ収まります)

◆13ミリ幅のパーツ→100円(長さは15センチです。それ以上の定規に貼り付けてお使いください)

◆はん・ぶんこ用穴開けガイド(105.0ミリ×148.5ミリ、2ミリ厚、かがり穴の数は4つです)→400円

◆◆他のサイズでも穴開けガイドを作りたいと考えています。ご希望があればお知らせください。洋本用だけでなく、和装本用もあると便利かもしれません。

語学書蒐集

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私にとって製本というのは、なにか作品や商品として製作して展示したり販売したりするものではなく、自分が欲しいものを使い勝手と使い心地が良いものに仕立てることだと考えています。

以前は毎月手創り市に出展して、製本サンプルを並べたり、ちょっと売れそうなものを考えていくつか出したりもしたのですが、そもそも、何のための製本なのかを考えたとき、ちょっと違和感があったのも事実です。

売るためにせっせと作る気にはならない、という気持ちはずっと前からあって、じゃぁ、なんで手創り市に出展しているの?ってことにもつながってくるのですが、私としては、書物だって他のモノと同様に手仕事でできることなんですよ、ということを知ってもらえたら良いかな、というぐらいの答えしか思い浮かびませんでした。

では自分がほしい本というのは、という話しになるのですが、小さな本工房がなにかオリジナリティのある本を作り出すだけのチカラ(財政的な面でも、内容に対する能力面でも)があったら、ある種の語学書を作ってみたいな、と考えています。

こんなものが欲しいという漠然とした思いはあるのですが、それに近いモノがないかとちょっと古い語学書を蒐集しています。

大型の書店でもあれこれ手にとって眺めてみるのですが、手当たり次第購入するだけの資金もありませんし、置き場も余裕がないので(すでに部屋の中は棚から溢れた辞書やら参考書が積み重なっている状態ですし)、新刊書店の棚にないような古書ばかり集めるようになりました。たいていは昭和の本です。

今、語学書には音声ファイルを収録したCDがついているのが当たり前になっていますが、むかし(私が大学で外国語を専攻していた頃もそうです)はカセットテープの時代で、テキストがいくら、そして別売りのテープがいくら(しかも本よりも高い!)というような感じでした。それを思うと、CD付きでこの値段で買えるということがどれだけありがたいことか・・・という気持ちになってしまいます。

専攻していた外国語は、当時はあまり教材もなく、集めるというような感じではありませんでした。いまは溢れるほど出ていますが、まぁ、興味がないので。量的には非常に増えたのは事実ですが、質的な面で豊かになったかというと、わたしはギモンに思っています。

専攻とは関係なく、いま集めている語学書はドイツ語やフランス語、ロシア語など。言ってみれば、むかしの「第二外国語」で一般的だったものです。

特にドイツ語関係の古書を重点的に蒐集していて、学習書(自習書)だけでなく、読解用の対訳教材や訳注書、単語・熟語集、独文解釈や和文独訳の教材など、いまの新刊書店の棚にはないようなものもあります。

英語だと、大学入試とも直結していて、文法書や英文解釈や英作文、単語集なども充実しているし、受験と結びつかなくても、TOEICなど検定試験対策の教材もあるし、それとはまた別に一般向けの教材もあるし・・・といった状況なのに、例えばドイツ語やフランス語では同じような充実度が期待できるかというと、残念ながら・・・ということになってしまいそうです。ただ、手元の「昭和の語学書」はかなり高度な内容のモノもあって、今では書店で見かけないだけの話し、なのかもという感じもしますし。

「いま、目の前にあるもの」だけを見ていたら、絶対に気づくことがないような教材がかつてはあったという事実を知ることができるかどうか、これは案外重要なことなのではないかと思います。もちろん、語学書に限ったことではなく、ほかのどんなことについても言えるのでしょうが。

そんなわけで、手元に集まった語学書を眺めながら、もし小さな本工房がなにか新しい語学書を作るとしたらこんなモノが良いのでは、とか、この本をこんな風にアレンジしたら使いやすいかも、とか、この単語集を逆配列にしたら便利だろうな、とか、英語の語源単語集と同様のものができないだろうか、とか、訳読用の注釈書はこれが参考になりそう、なんてことをあれこれ考えているのです。

私は、もともと「創作系」ではないので、なにか文章を書いたり絵を描いたりして、それを製本して売ろうとか、発表するという発想はない、でも、もし自分が編集者であり、企画者であり、また同時に製本もこなす出版人だったら、こんなモノを作ってみたいという構想はいくつかあって、あとは時間と金と、頭の問題(結局全てが・・・ってこと?)なのです。

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